【エコチル特集】あの御堂筋が地球を守るお手本になる!?「脱炭素社会」について学んで考えよう|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
大阪
特集
2024.11.05

【エコチル特集】あの御堂筋が地球を守るお手本になる!?「脱炭素社会」について学んで考えよう

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エコチルにもよく登場する「脱炭素社会」という言葉。
ちょっと難しい感じがするよね…。今回は、「脱炭素社会」の意味やみんなのよく知っている御堂筋の取り組みを紹介するよ。

温室効果ガスをゼロにするわけじゃない?

みんなは「脱炭素社会」ってどういう意味か知っているかな。「脱炭素社会」とは、地球温暖化の原因になる温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする社会のことをいうんだ。じゃあ、実質ゼロってどういうことだろう。

温室効果ガスの中で、温暖化の最も大きな原因と考えられている二酸化炭素は、暮らしに欠かせない水や電気などをつくるときにもたくさん出てしまうんだ。だから、排出量をゼロにすることはできない。でも、海や森の植物が二酸化炭素を吸収するから、排出量を減らしながら、森を手入れしたり、植林したりして、吸収量を増やせれば、排出量―吸収量=0にできるよね。そうやって、合計がゼロになった状態を実質ゼロというんだ。

なぜ「脱炭素社会」を目指しているの?

みんなが今の暮らしを続けると、温室効果ガスの影響で地球温暖化が進んでしまうんだ。地球温暖化が進むと、豪雨が増えたり、動物や植物が環境の変化に適応できなくなったり、食べ物が足りなくなったりする。もうすでにいろいろな変化が起きていて、このままだと、そう遠くない未来に、人間が地球に住めなくなってしまう可能性もあるんだ。そこで、世界中のさまざまな国が2050年までに「脱炭素社会」を実現することを目標にしたんだよ。

大阪市は、「ゼロカーボン おおさか」として、2030年までに、温室効果ガスの排出量を2013年度に比べて50%減らし、2050年までに「脱炭素社会」を実現することを目指しているよ。実は、みんなもよく知っている御堂筋は、「脱炭素先行地域」という、「脱炭素社会」実現のお手本になる地域に選ばれていて、さまざまな取り組みを始めているんだ。みんなも興味を持って、自分にできることがあるか考えてみてね。

「脱炭素社会」って何?

地球温暖化の原因になる温室効果ガスの排出量から吸収量を引いて、合計がゼロになる社会のことを意味しているよ。

地球温暖化が進むと何が起きるの?

超大型台風など異常気象が増える

動物や植物が環境の変化に適応できず種類が減る

食べ物が足りなくなる

海の水が増えて住める場所が減る

暑い地域にしかなかった病気が他の地域に広がる

地球温暖化を防ぐために!
「脱炭素社会」のためにできることを考えよう

「脱炭素社会」のためにできることを少し紹介するよ。みんなにもできることがたくさんあるよ!

>>>脱炭素アクションについて、くわしくはこちら

使う電力が少ない物を選ぶ

白熱電球をLEDランプに取りかえたり、省エネ家電を選んだりすると電気代も安くなるよ。

無駄な電気を使わない

長く使わない電気製品のプラグをコンセントからぬいたり、エアコンの温度を、夏は28℃、冬は20℃を目安にすると無駄使いを減らせるね。

エネルギーを自給自足する

小学校や家の屋上に太陽光パネルを設置して発電したり、蓄電池を使ったりすると、非常時も安心だよ!

地元でとれた野菜や果物(大阪産)を食べる

運ぶきょりが少ないから、運搬のときに使うエネルギーや温室効果ガスの排出量を減らせるし、新鮮で安心して食べられるね。

車ではなく電車や自転車などを使う

車ではなく、電車、バス、自転車を使うと、排出量を減らせるよ。健康にも良いし、移動手段を見直してみよう。

緑を増やす

温室効果ガスである二酸化炭素を吸収する植物を増やすのも大切!屋上緑化や緑のカーテンなどは、暑い日差しもさえぎれて、省エネにもつながるよ。

あの御堂筋が「脱炭素社会」実現のお手本になる!?
脱炭素先行地域
御堂筋の取り組みを知ろう!

脱炭素先行地域って何?

2050年までに日本の脱炭素社会を実現するためには、国だけでなく、各地域が特徴に合わせて取り組む必要があるんだ。脱炭素先行地域は、そのお手本になる地域のことだよ。

御堂筋の取り組み 1
電力の脱炭素化

  • 徹底した省エネ!
    市役所本庁舎や周辺ビルに、効率の良い空調を導入したり、LED照明に変えたりして、省エネを進めているよ。
  • 屋上やビル壁面で太陽光発電!
    あまっている場所が少ない御堂筋。屋上やビルの窓を活用して、再生可能エネルギーをつくっているよ。

    窓ガラス一体型の太陽光発電

さらに!
市内でつくられているいろいろな再生可能エネルギーを集めて活用するよ

  • 小中学校の校舎や体育館の屋上の太陽光発電
    ※令和6年10月時点で市内178校

  • 下水処理場のメタンガス発電
  • 周辺地域の建物や市内のおうちの屋上を活用した太陽光発電
  • ごみ焼却場の余熱を使った廃棄物発電
  • 御堂筋の剪定枝を使ったバイオマス発電

御堂筋の取り組み 2
電力以外の取り組み

  • 車から人中心の道へ!
    安全で快適な歩行者空間をつくるため、側道を閉鎖して、自転車通行エリアをつくり、歩道を拡げているよ。
  • 市内の地下水熱を空調に利用!
  • ビルの屋上や沿道を緑化!

御堂筋は、脱炭素化とともに、人が楽しめる、いこいの場になるよう、いろいろな取り組みをしているんだ!取り組みに注目して、変わりつつある御堂筋を歩いてみよう。

>>>御堂筋エリアの取り組みや脱炭素先行地域について、くわしくはこちら


監修:大阪市環境局

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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