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お風呂、トイレ、食器洗いなど、私たちは毎日必ず水を使うよね。そんな大切な水だけど、どこからやって来るのだろう? 今月は、水と私たちの暮らしについて紹介するよ。
生活に欠かせない大切な「水」
毎日の暮らしに欠かせない水。おうちでは、料理や食器洗い、お風呂、トイレ、せんたくなど、いろいろな場面で使われるよね。学校でも、手洗いやそうじ、プールなどで使われるし、町の中でも、病院やお店、レストランなどで必ず使われるよ。【図1】にあるように、1人の人が1日に使う水の量は、約240Lといわれていて、2Lのペットボトル120本分にもなるんだ。水は私たちの生活に無くてはならない、とても大切なものだよね。
長い旅をして水道水はつくられる
そんな大切な水は、どこからやって来るんだろう。下の【図2】を見てみよう。水源から家庭まで、長い旅をしながら水は流れていくよ。
ダムには、水不足が起こらないように必要な水をためたり、川の働きを守ったりする役割があるよ。水源林は、スポンジのように水をたくわえ、山くずれを防ぎ、水をきれいにする役割があるんだ。浄水場はダムから川に流された水を取り入れ、たくさんの処理をして水をきれいにする水の工場。浄水場でつくられた水道水は水道管を通って配水池にためられ、さらに家庭や学校、施設などに流れていくよ。
普段、何気なく使っている水道水だけど、さまざまな工程を経て、私たちのもとに届くんだね。みんなで水の大切さについて話し合ってみよう。
【図1】わたしたちが使う水の量
出典:(公社)日本水道協会発行「水道のあらまし」をもとに作成。数値は目安。
【図2】 水の旅~水源からじゃ口まで~
水はどこから流れて来るのかな。水の旅を見てみよう。
出典:神奈川県営水道「水がとどくまで」をもとに作成。
水の環境を守るために
水道水をつくるため、浄水場などではたくさんのエネルギーが使われるよ。地球温暖化を防ぐため、エネルギーの使用を減らす取り組みが行われているんだ。例えば、太陽光発電や水力発電など、二酸化炭素を出さない環境に優しい発電に取り組んで、その電気を利用しているよ。水道管の工事でも、じょうぶな水道管を使って浅くうめることで、土の量や使う燃料を減らしているよ。
災害に備えて
大きな地震や災害が起きたときにも、飲み水を確保するなど、さまざまな対策が行われているよ。
水道管や水道施設の耐震化
つなぎ目が外れにくい仕組みの水道管の設置を進めたり、浄水場や配水池などの耐震診断や耐震補強などが行われたりしているよ。
応急復旧による早期給水開始
万が一、水道管がこわれた場合でも、すぐに直せるようにいろいろな団体が協定を結んで体制を整えているんだ。
飲み水の確保
神奈川県では災害用指定配水池などを37カ所指定し、常に約33万㎥の水をたくわえているよ。
水道施設の停電対策
地震や台風などの自然災害による停電に備えて、対策が行われているよ。
応急給水活動の支援
非常用貯水タンクを設置したり、給水車や給水タンクの配備などの支援が行われているよ。
監修 : 相模原市津久井土木事務所
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。