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雪の降りつもる冬が、もうすぐやって来るよ。学校で行われるスキー学習に向けて、少しずつ準備をしたいよね。今回は、そろえたいスキー道具や小学生のみんなに向けたすべり方のアドバイスなどを紹介するよ!
どんなスキー道具をそろえたらいいの?
みんなはスキーが好きかな?小学1年生は「まだスキーをしたことがない」、「数回しかすべったことがない」という子がいるかもしれないね。高学年では、「何度もすべったことがあるよ」という子が多いかな?
スキー場の天候は、晴れたり、吹雪いたり、いろいろと変化するよ。気温がとても低い日もあるんだ。そんな中、スキーを楽しくすべるためには、道具をしっかりと準備することが大事。
今回、スキー指導員の堤剣吾さんに、小学生のみんながそろえたいスキー道具についてお話を聞いたよ。スキー板やブーツ、小物類など、下のイラストを見ながら、どんな道具が必要なのか、おうちの人といっしょにチェックしてみよう!
自分に合った道具を 準備しよう!
ヘルメット・帽子
ヘルメットやニット帽をかぶろう。できればヘルメットがおすすめ。けが防止にもなるし、耳もかくれて暖かいよ。
ネックウォーマー
体を温めるには、首元を温めるのがとても大事。口までおおえるフェイスマスク(目出し帽)もおすすめだよ。
グローブ
少しゆったりサイズだと、指先が冷えにくいよ。大き過ぎはNG。親指・人差し指・中指~小指に分かれている3本指の物がより暖かいよ。生地がうすい物だと寒いので、インナー手袋を使うのもおすすめ。あと、雪遊びをするとぬれてしまうことがあるから、予備があると安心だよ。
靴下
少し厚手のひざ下までの長い物を使おう。短かったり、重ねばきをしてよれたりすると、ブーツに当たって痛いときがあるよ。ブーツのサイズ調整や防寒対策には、暖かいインナーをしこう。
ゴーグル
すべての天候に対応できるオレンジ色のレンズで、くもり止め加工されている物がおすすめ。レンズが二重になっているダブルレンズだとさらに良いよ。ヘルメットをかぶるときは、ヘルメット用のゴーグルを着けよう。
- レンズがかわいた状態で、はだとのすき間がないように、外に出る前に室内で着ける。
- 外にいる間は、ずっと着けたままにする。着けたり外したりすると、余分な水分が入ってくもりやすくなるよ。
ストック
逆さまにしてリングの下を持ち、手がひじよりも少し上がる物。長過ぎには注意!こしが引けて姿勢が悪くなるし、無理にストックをつこうとするから危ないよ。成長に合わせてのび縮みできるストックもあるよ。
スキーウエア
動きやすいよう、上下分かれたタイプを選ぼう。
インナーウエア
保温機能のある下着に、スウェット類を重ね着しよう。
ブーツ
サイズは足より0.5~1cm大き目を選ぼう。 大き過ぎはNG。インナーブーツを外して試着すると分かりやすいよ。足の指が動かせるか、歩いたときに、かかとがうかないか、足のはばに合っているかもチェック!
【初心者・初級】
リアエントリーブーツ → バックルが1つ。はきやすいよ。
【中級・上級】
フロントバックルブーツ → バックルが3~4つ。前傾姿勢がしやすいよ。
<ポイント>ブーツのはき方
- かかとがうかないように、しっかりと足を入れる。
- かかとをトントントンとゆかに当てて、バックルをきつ過ぎない程度にしっかりとめる。フロントバックルブーツは、下から順にとめる。
- ウエアはブーツの外側にかぶせよう。中に入っていると、足が痛くなったり、雪が中に入ったりするよ。
スキー板
簡単にターンできるように開発されたカービングスキーがおすすめ。
【初心者・初級】
操作がしやすい短めの板 → 身長からマイナス10~15cm
【中級・上級】
中~急斜面でも安定しやすい長めの板 → 身長からマイナス0~15cm
お話を聞いたのは…
健幸・ライフ 代表堤 剣吾さん
スキー指導員。ヘルスウォーキング指導士。メンタルコーチ(コーチング)。しつもんメンタルトレーニング・インストラクター。神奈川県出身。
旅とスキーを愛し、北海道移住の夢を実現。より良いスポーツ指導をしたいと考える中で、しつもんメンタルトレーニングと出合い、スキーレッスンに応用。健幸・ライフ代表として、ウォーキング×コーチング×メンタルトレーニングを組み合わせた独自メソッドの健康プロデュースも行っている。
ゴールを決めて一歩一歩、着実に!
堤さんは、運動などの目標達成に向けて声がけをする「コーチング」の専門家なんだ。堤さんに「小学生がスキーをするうえで心がけたいこと」を聞いたら、次のようなお話を聞けたよ。
「まずゴール設定することが大事。例えば、朝、スキー場に着いたときに、その日の自分の目標を決めます。止まれるようになる、リフトに乗れるようになる、パラレルですべれるようになる、何でもいいです。『自分が本当はどうなりたいか?』を考えて、ゴール設定する。そうすることで、着実にスキーが上達していきますよ」と堤さん。これはスキーだけではなく、他の習い事や勉強でも同じことがいえそうだね!
さらに、堤さんからスキーにまつわるアドバイスを聞いてみたよ。自分に置きかえながら、スキーをすべるときの参考にしてみてね!
レベル別アドバイス
初心者・初級
- スキー板をはかず、両足をハの字にする練習をしてみよう。
- いきなり斜面をすべるのではなく、平地でスキーに慣れよう。
- まずは止まれるようになろう。
- 最初はストックを使わないですべってもいいよ。
- 動作は大げさに。やり過ぎくらいがちょうどいいよ!
- むずかしく考えず、楽しくすべろう!
中級・上級
- スピードを出し過ぎてコントロールできなくなると危ないよ。自分の限界を分かったうえですべるようにしよう。
- どんな斜面でも、暴走しないですべれるように目指してみよう!
- 圧雪斜面ばかりではなく、でこぼこの斜面などもすべってみよう。
- 山頂からふもとまで、長い距離を止まらずにすべってみよう!
- 自分が苦手なところを見直し、もっと上手になるためにはどうすればいいのか、どんな練習をしたらよいのか、上手な人に聞いてみよう。
- おうちでイメージトレーニングをしてみよう。
子どもにどんな声がけをしたらいいの?
家族でスキーに行っても、子どもにどんなアドバイスをしたらいいか 悩んでいる保護者の方は多いのではないでしょうか。 伝えているのに子どもがなかなかできず、イライラ…なんてこともあるはず。 スキー指導員でメンタルコーチの堤さんに、 スキーをするうえで子どもに声がけをするポイントを聞いてみました。
まず、 「“何で”という言葉を使わないで」とお伝えしています。「こういうふうにしなさい」と言って子どもができないと、大人はつい「何でできないの」と言いたくなりがちですが、「どうしたらできるようになるか」を子ども自身に考えさせることが大事です。
例えば、スキー板をニの字にしてすべってみようと目標を立てている子が、どうしてもハの字ですべってしまう。その場合、「どうしたら二の字ですべれると思う?」と聞いてみて、写真や動画を撮ってあげます。自分の姿を見せると、子ども自身もどれぐらい板がハの字になっているかが目に見えて分かります。
スキーだけではなく、他の習い事や勉強などにも共通しているのですが、「何でできないのか」ではなく「どうしたらできるか」を子ども自身が考えて行動するように声がけをすることが大切です。耳で聞かせるよりも、目に見える形で認識させてあげる方が効果的です。上手な人の見本をYouTubeなどの動画で見せるのもいいですよ!
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。