【おびひろ動物園だより】北海道に生息する「エゾモモンガ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2024.10.07

【おびひろ動物園だより】北海道に生息する「エゾモモンガ」

目次 [非表示]

おびひろ動物園の飼育員さんが、動物や動物園、自然について紹介します。

今月のどうぶつ:エゾモモンガ

ネズミ目 リス科
【生息地】北海道

おびひろ動物園では、オス1匹、 メス2匹(姉妹)を飼育しています。

北海道に生息するエゾモモンガ

エゾモモンガは、日本では北海道にのみ生息しています。体長は約15㎝、しっぽの長さは約12㎝、体重は約120gです。小さい体に対して、大きいしっぽと顔の半分ほどある大きい目が特徴です。この大きい目で光をたくさん吸収して、暗い中でも外敵がいないか観察しています。

木の芽・葉・木の皮などの植物を食べます。主として山地に生息していますが、住宅街の木がある所にもいることがあります。木の下に小さくちぎられた葉がたくさんあったらエゾモモンガの食事のあとかもしれません。じっくり観察してみてください。

大きい目としっぽが特徴

するどいつめで木をしっかりつかみます

エゾモモンガのために森を守ろう!

エゾモモンガはリスの仲間です。前足は4本指、後ろ足は5本指で、するどいつめを持ち、木や枝の上を軽々と移動することができます。手と足の間の皮膜を広げて、高い木から低い木へ滑空して飛び移ることが特徴です。

皮膜を広げると全長30㎝ほどになり、大きなしっぽは、かじを取ってカーブすることにも使われます。天敵の多い地上にはなるべく下りないようにして身を守り、木から木に飛び移るのも一瞬です。見られたらとてもラッキーです。木が無い所では生活ができない動物です。すみかの森が無くならないよう、自分には何ができるか、この記事が考えるきっかけになってくれるとうれしいです。

夜行性のため、日中はねていることが多いです。動物園では開園時間中に活発な姿を観察できるよう工夫しています。日中はエゾモモンガには見えにくい赤い照明で夜の環境にして、夜間に照明を点けて昼の環境にすることで昼夜逆転の展示をしています。ぜひ活発に動き回るエゾモモンガに会いに来てください。

ほとんどの時間を木の上で過ごします

おびひろニュース

園内は秋色に染まり始めています

秋のおびひろ動物園は紅葉も見どころです。赤く色付くハウチワカエデや、黄色い落ち葉のエゾイタヤなど、さまざまな色に包まれます。落ち葉は動物たちの獣舎に入れることもあり、秋の落ち葉にうもれる姿も見られるかもしれません。秋めくおびひろ動物園で、上も見ながら歩いてみてはいかがでしょうか。

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

動物の暑さ対策について知りたいです。

答え

ばん馬やバイソンにはミストノズルで「きり」を発生させて体感温度を下げたり、ヤギやエゾリスには扇風機やスポットクーラーなどを使ったりして熱中症を予防しています。それ以外にもあみを張って日よけを作る、こおらせたペットボトルを入れるなどの、暑さ対策をして夏を乗りこえました。


協力・監修:おびひろ動物園

おびひろ動物園
北海道帯広市字緑ヶ丘2
TEL 0155-24-2437
https://www.city.obihiro.hokkaido.jp/zoo

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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