【マリンピア日本海だより】世界最大のタコ「ミズダコ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
新潟
動物園だより
2024.10.07

【マリンピア日本海だより】世界最大のタコ「ミズダコ」

目次 [非表示]

今月のどうぶつ:ミズダコ

学名:Enteroctopus dofleini
八腕形目 マダコ科
生息地:北太平洋

ミズダコは体色などを変えてまわりの環境に似せることができます。これを「擬態」といいます。

世界最大のタコ

別名オオダコとも呼ばれるミズダコは、世界最大のタコです。うでを広げると全長は3~5mになり、体重も50㎏ほどになることがあります。ミズダコという名前は、たこ焼きなどの料理によく使用されるマダコに比べて肉質が水っぽいということに由来するそうです。

タコは周りの環境に合わせて体の色や形を変えることができます。体の表面にある色素胞を変化させて色を変えたり、皮膚をトゲトゲ状に変形したりして、瞬時に背景の岩や砂などにとけこみます。捕食者に見つかってこうげきが続くと、うでを広げて大きく見せたり、すみをふいてにげたりします。

約10kgのメス(2024年9月時点)

ペタペタの名人

ミズダコは体だけではなく、吸盤も大きいです。その吸盤を使ってさまざまなものにペタペタとくっつくのですが、脱着をくり返すうちに吸盤の吸着力が落ちます。吸着力を維持するために、吸盤だけの脱皮を何度もします。水槽をのぞくと、脱皮後の丸い皮がういているのを見ることができるかもしれません。

うでもよく見ると、吸盤の大きさが大小さまざまなことに気づきます。強い吸着力を持つオスはメスに比べて吸盤が大きい一方、メスは比較的大きさと配列が均等になります。マリンピア日本海のミズダコの吸盤はどうでしょうか? ぜひ、観察しに来てください。

吸盤の大きさを観察しましょう

マリンピアニュース

日本海の深海、のぞいてみよう!

日本海で初めて記録されたコトクラゲ(写真)など、佐渡海峡の深海生物を見たことがありますか? ふくしま海洋科学館と共同で行ったROV(遠隔操作型水中探査機)による調査を公開するこの企画展示では、普段見ることのできない海底の世界を映像と共に紹介します。展示は来年の2月24日(月)まで続きます。


写真提供/新潟市水族館マリンピア日本海

協力・監修/新潟市水族館マリンピア日本海
〒951-8555 新潟市中央区西船見町5932-445
TEL 025-222-7500
https://www.marinepia.or.jp/

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

この記事の関連ワードKEYWORD
おすすめの関連記事RECOMMEND
人気の記事RECOMMEND
1
2
3