【埼玉県こども動物自然公園だより】展示場に工夫をこらす理由とは?「ハツカネズミ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
埼玉
動物園だより
2024.10.07

【埼玉県こども動物自然公園だより】展示場に工夫をこらす理由とは?「ハツカネズミ」

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今月のどうぶつ:ハツカネズミ

学名:Mus musculus
齧歯目ネズミ科
生息地:日本をふくむ、全世界に分布

冬はネズミ団子になってねている姿がよく見られます。

展示場に工夫をこらす理由とは?

野生のハツカネズミは、家屋、草地、田んぼなどにすみ、木を登ったり、えさを探したり、さまざまな行動をとります。しかし、動物園のハツカネズミは展示場という限られた場所で生活しているため、スペースがせまく、行動も単純で変化が少なくなりがちです。そこで、本来の運動能力を引き出せるように飼育環境に工夫をこらしています。

季節ごとに飼育環境も変化する

まず夏の展示では、夏の草や枝を入れ、活発に動けるように高さを出しました。動物園のある東松山市はとても暑いです。そのため体を冷やせるように大きめの石を入れ、さらに展示場の上には氷を置き、扇風機を回して、熱中症対策も行いました。秋になると、落ち葉や紅葉した枝を入れて、秋を感じられるような展示にします。ほが付いたイネ科植物への反応がとても良いです。また、ドングリをはじめとする木の実がたくさん採れる時期なので、落ち葉の下などにかくし、探して楽しめる工夫も取り入れています。


夏の展示。クワの葉がお気に入り

寒くなる冬には、床材をおがくずにし、ヒーターや乾草を入れて暖かく過ごせる工夫をします。乾草を入れるとハツカネズミたちが自ら巣を作ることもあったんですよ。

展示場を工夫すると、同じ場所でも季節によってちがった行動や反応を見せてくれることが分かりました。これからも動物たちが幸せに暮らせるように日々、考えていきたいです。


秋の様子が伝わる展示

こども動物自然公園ニュース

8月フタユビナマケモノの赤ちゃんが誕生

飼育係により、母親であるノンのお腹辺りから赤ちゃんの細い後ろ足が見えることが発見され、出産が分かりました。ノンは4回目の出産です。落ち着いた様子で、赤ちゃんをなめたり授乳したりとよく世話をしています。ノンの体調が良いときはコアラ舎で赤ちゃんを見ることができますよ。


写真提供:埼玉県こども動物自然公園

埼玉県こども動物自然公園
埼玉県東松山市岩殿554
TEL:0493-35-1234
https://www.parks.or.jp/sczoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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