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今月のどうぶつ:メガネモチノウオ
学名 : Cheilinus undulates
スズキ目 ベラ科
生息地 : 琉球列島、インド洋から太平洋
「南シナ海」水槽で見られる生き物たち
ハナミノカサゴ |
テングハギ |
メガネモチノウオって どんな魚?
メガネモチノウオは全長2mになることもある、ベラ科の魚では最大の種です。インド洋や太平洋の暖かい海にくらしています。目の後ろにある黒い線がメガネのようであることからこの名前が付いたといわれています。
成長し、大きくなるにつれてメスからオスへと性別が変わることもあります。大きなオスは頭の前側が突き出てナポレオンの帽子をかぶっているように見えることから、「ナポレオンフィッシュ」と呼ばれることもあります。
口を開けているメガネモチノウオ
メガネモチノウオの飼育と繁殖
水族園では、「世界の海」エリアの「南シナ海」水槽で展示しています。胸ビレをパタパタと動かして、ゆっくりと泳ぐ姿が特徴的です。もしえさやりの様子が見られたら、えさの食べ方に注目してみてください。普段のゆっくりとした姿からは想像できないほど口を大きく開き、勢いよくえさを吸いこみます。
実はこのメガネモチノウオ、海では乱獲や環境の変化によって数を減らし、絶滅が心配されています。水族園では、メガネモチノウオを健康的に飼育することや、複数個体の同居飼育に取り組み、繁殖を目指しています。水族園の展示を通して、生き物のおもしろさだけでなく、その生き物が野生ではどんな状況なのかにも目を向けてもらえたらうれしいです。
左上からカニ、エビ、アジ、イカなどいろいろなえさをあたえています
かさいニュース
企画展示「『水辺の自然』の生き物」オープン!
葛西臨海水族園のリニューアルにともない閉鎖となった、「水辺の自然」エリアで展示していた生き物の一部をご紹介しています。水族園で飼育・繁殖を行っているゼニタナゴやミナミメダカ、アカハライモリの他、クロモなどの水草も展示しています。都内ではなかなか見られなくなってしまった水辺の生き物を、ぜひご覧ください。
写真提供:公益財団法人東京動物園協会
東京都葛西臨海水族園
東京都江戸川区臨海町6-2-3
TEL.03-3869-5152
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/
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