【円山動物園だより】大きな鳴き声「シナガチョウ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2024.10.07

【円山動物園だより】大きな鳴き声「シナガチョウ」

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今月のどうぶつ:シナガチョウ

カモ目/カモ科
【原産地】】中国

円山動物園にはオス1羽がいます。

大きな鳴き声

シナガチョウはカモの仲間で、中国に生息していた野生のサカツラガンを改良して家畜化したものです。肉は食用として、やわらかい羽根は布団やダウンジャケットに、かたい羽根はバドミントンのシャトルなどに使われています。羽根は毎年生え変わります。オスは5~8㎏、メスは4㎏ほどで、体が大きいため飛ぶことはできません。

警戒心が強く大きな声で鳴くため、昔から番犬の役割も担ってきました。こども動物園にいる動物の中でもひと際声が大きく、胸をはり、首を高くのばしながら大きな声で鳴いているのを見ることができます。

ジェットのぬけた羽根

円山動物園のジェット

円山動物園では、今年で12才になるオスのジェットを飼育しています。昨年の冬、年齢のせいか体調をくずし、羽根の状態が悪くなったり、頭のこぶの色が悪くなったりしていましたが、春ごろから羽根が生え変わり、今では元気に過ごしています。体調管理のため体重測定などをするときにつかまえると「ハーッ」と鳴いて、いかくをすることがありますが、お気に入りの獣医さんには頭を下げて、大人しくしています。

ジェットのつばさは常に横に開いています。エンジェルウイングと呼ばれるつばさの変形で、遺伝的な問題や小さいころの栄養の取り過ぎが原因といわれています。えさはキャベツやカモ用のペレットなどですが、飼育スペースに生えているクローバーなどの草もよく食べます。くちばしであなをほり、根こそぎ食べるので、地面があなだらけになっています。

上の動画から、ぜひジェットの鳴き声を聞いてみてくだいね。

頭の大きなこぶが特徴

つばさが開いているジェット

まるやまニュース

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教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

動物の病気はどうやって見つけるの?

答え

野生動物は弱っていても他の動物に分からないようにするため、病気を見つけることがすごく難しいです。そのため飼育員が毎日動物の様子や、きちんと“にょう”や“ふん”をしているかなどの確認をします。じっくり観察することで動物の変化に気づくことができます。その後は獣医といっしょに治療をして、治すことが難しい病気でも最後までその動物らしく過ごせるようにたくさんの工夫をしています。


協力・監修/札幌市 円山動物園

札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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