【おびひろ動物園だより】長いアキレスけんをバネにジャンプ!「アカカンガルー」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2021.12.13

【おびひろ動物園だより】長いアキレスけんをバネにジャンプ!「アカカンガルー」

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今月のどうぶつ:アカカンガルー

カンガルー目/カンガルー科
【生息地】オーストラリア

おびひろ動物園では、 オス12頭、メス7頭を飼育しています。

長いアキレスけんをバネにジャンプ!

アカカンガルーは、カンガルーの仲間の中で最も体が大きいです。オスは体長130~160㎝で、尾をふくめるとその2倍になります。メスは小さく、体長80~100㎝ほどです。オスは、上半身から赤い液を分泌するため、体毛が赤褐色になり、胸や肩の筋肉が発達します。メスの体毛は、地味な灰色です。大人になると外見でオス、メスの区別ができます。

歩き方も特徴的で、普段はお相撲さんが土俵で見合っている姿のように、前足も使い4本の足でゆっくり移動します。危険を感じると、後ろ足だけでピョンピョンと飛びはねながら進みます。このときは時速50㎞をこえ、一度のジャンプで10mぐらいのはばとびができます。

とても長いアキレスけんをバネに使い、筋力をほとんど使わずに速く走り、ジャンプをします。この飛び方は、体のエネルギーの節約となり、4本の足を使う他の動物よりつかれない移動方法です。のんびりした動物に見えますが、実は高い身体能力を持っています。

長いアキレスけん

お母さんはふくろの中で子育て

カンガルーといえば、お腹のふくろで子育てをすることが有名です。お母さんは、体長1㎝、体重2gほどのとても小さい赤ちゃんを1頭産みます。産んだ直後に自分のお腹をなめて道を作り、赤ちゃんはそのにおいをたよりに、お腹をよじ登って、おっぱいのあるふくろに入ります。  飼育員は、出産を確認することはできません。3カ月ぐらいすると、ふくろの中でモゾモゾと赤ちゃんが動き出すため、子育て中と分かります。その後、ふくろから顔を出すようになり、ふくろから出たり入ったりをくり返しながら、半年以上お母さんのふくろの中で育ちます。大きくなっても、ふくろに顔だけを入れておっぱいを飲んでいる姿を見ることができます。

ふくろから顔を出す赤ちゃん

おびひろニュース

アザラシの引っ越し

カリフォルニアアシカを飼育していた獣舎をリニューアルし、ゴマフアザラシを飼育しています。プールの広さは約2倍になりました。4頭のアザラシが、のびのびと泳ぐ姿を見に来てくださいね。

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

どんな進路をたどると飼育員になれますか?

答え

動物園の飼育員になるために必要な資格はありません。高校卒業後に動物の生態や飼育方法を専門学校で学ぶ、または大学で「農学」「畜産」「生物」を専攻していた職員が多いです。最近は、動物の調査や研究をする学芸員の資格を持っている職員も増えています。


協力・監修:おびひろ動物園

おびひろ動物園
北海道帯広市字緑ヶ丘2
TEL 0155-24-2437
https://www.city.obihiro.hokkaido.jp/zoo

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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