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みんなは「食品ロス」という言葉を聞いたことはあるかな。
今回は、食品ロスについて、どうして起きてしまうのか、何が問題なのか、どうすれば減らすことができるのか、みんなで考えてみよう。
毎日ごはんを1ぱい捨てている
食品ロスは、簡単にいうと、まだ食べられるのに捨てられてしまう食べ物のこと。例えば、お弁当のおかずを残して捨ててしまったり、家の冷蔵庫の中で食材がいたんでしまったりするのが食品ロスだよ。
みんなは、食べ残しや売れ残り、期限が近いなどさまざまな理由で、まだ食べられるのに捨てられている食べ物がどのくらいあるか分かるかな。世界では、1年間に10.5億t! 日本では472万tも捨てられているんだ。国民1人あたりに換算すると、毎日お茶碗1ぱい分の食べ物を捨てていることになるんだよ。大阪市だけでも、1年間に約3.7万t捨てられていて、毎日、ごみ収集車約56台分の食品ロスを出してしまっているんだ。食品ロスはとてももったいないよね。でももったいないだけじゃなくて、他にも問題はいろいろあるんだ。
食品ロスはもったいないだけじゃない!
世界では約9人に1人が栄養不足で苦しんでいるんだよ。そんな中で、日本はたくさんの食べ物を世界中から輸入しているんだ。世界には、十分な量の食べ物を口にできず苦しんでいる人がいるのに、世界中から食べ物をたくさん集めて、たくさん捨てているのはおかしいし、変えていかなければならないよね。
そして、食品ロスは、おうちやお店から、ごみとして出されるよね。水分をふくむ食べ物は重いので、ごみとして運ぶときに余分なCO₂を排出してしまうし、燃やした後の灰をうめ立てる量が増えることも環境には良くないんだ。
世界中で問題になっている食品ロスは、みんなが食べ物を無駄にせず、大切に消費すれば、減らすことができるよ。大阪市では、食品ロスを減らすためにみんなができることを紹介したり、みんなが食品ロスについて考えて、気軽に行動できるイベントを開いたりしているんだ。食べ物を無駄にしていないか、どうしたら無駄を減らせるか、考えて行動してみよう。
大阪市の普通ごみの中で食品ロスはどれくらい?
令和5年度 普通ごみ(29.2万t)の内訳
みんなにもできることがいっぱい!
大阪市ではこんな食品ロス対策をしているよ
生ごみ3きり運動
普通ごみの中の約3分の1をしめる生ごみを減らす効果がある、「使いきり」「食べきり」「水きり」をすすめているよ。食材を無駄なく使いきって、料理を残さず食べきれば食品ロスは減るし、水きりをしっかりすれば、ごみ処理で排出するCO₂を減らせるよ。
食べ残しあかんでOSAKA
小盛りメニューがあったり、食べ残しの持ち帰りができるといった食品ロスを減らす活動をしているお店を登録して、HPで紹介しているよ。お店にはられているシール(上)を目印にしてね!
フードドライブ
おうちで余った食べ物を回収して、福祉団体や生活支援を必要とする人などに無償でゆずる「フードドライブ」。対象になる食べ物や実施している施設を調べて、おうちで余っている食べ物を持って行こう。
できることからやってみよう
みんなで食品ロスを減らそう!
おうちでできること
- 買い物に行く前に、冷蔵庫の中など、おうちに何があるかを確認して、食べきれる量だけを買うようにする。
- 買った食べ物は、賞味期限の近い物を手前に置いて使うようにするなど、工夫する。
【賞味期限と消費期限ってどうちがう?】
賞味期限
おいしく食べることができる期限で、期限が過ぎたらすぐに食べられなくなるわけではないよ。
※保存状態にもよるので、少しでもおかしいなと思ったら食べるのはやめよう。
消費期限
期限を過ぎたら食べない方が良い期限だよ。
- 料理をするときは、食材を無駄なく使い、食べきれる量をよく考えて作る。
- ごはんの前に、お菓子を食べ過ぎない。
- ごはんのときに好ききらいをしないで残さず食べる。
- お代わりは、しっかり食べきってからする。
おうちの外でできること
- 料理の量を選べるなど、食品ロスを減らす取組をしているお店を選ぶ。
- 自分が食べきれる量の料理を注文して、残さず食べる。
家族や友達とできること
- おうちで余った食べ物をフードドライブに持っていく。
- 余った食材をみんなで持ち寄って、料理をつくる「サルベージパーティ」を楽しむ。
フードドライブに参加してみよう!
ごみ減量フェスティバルガレージセール・イン・OSAKA TOWN
約480店による関西最大級のガレージセールで、ごみの減量などについて学べるブースやフードドライブもあるよ。
開催日時:10月12日(土)11:00~15:00
会場:大阪城公園 太陽の広場
監修:大阪市環境局
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。