【スマートアクアリウム静岡だより】さわるな危険!強力な毒の持ち主「オニダルマオコゼ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
静岡
動物園だより
2024.09.02

【スマートアクアリウム静岡だより】さわるな危険!強力な毒の持ち主「オニダルマオコゼ」

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今月のどうぶつ:オニダルマオコゼ

学名: Synanceia verrucosa
カサゴ目 フサカサゴ科
生息地:小笠原諸島・奄美大島・沖縄~インド洋・西部太平洋の熱帯域

特徴:全長40cm。大きな頭部を持ち、全身がコブ状の突起やくぼみでおおわれていて一見岩のように見えます。

さわるな危険!強力な毒の持ち主

オニダルマオコゼは、姿を岩に似せていることが特徴。岩のそばでじっと待ち、獲物が近づくと大きな口を広げ、海水ごと吸いこんで丸のみします。当館ではアジの3枚おろしをえさとしてあたえていますが、飲みこむスピードがあまりに早く、毎回驚いてしまいます。

背びれ、腹びれ、しりびれにはトゲがあり、その根元には「毒のう」という毒の入った袋があります。毒性が強く、トゲがささって毒が体に入ると、激しい痛みとしびれに加え、呼吸困難や血圧低下などの症状を引き起こすほどです。海中でさされるため、痛みによる意識障害でおぼれて、最悪の場合死亡することもあります。オニダルマオコゼは浅瀬のサンゴ礁や砂浜にいることが多く、じっとして動かないことから、気づかずにふんでしまう事故が多いです。また死んだ状態でも毒性があるため、動かなくてもむやみにさわることはやめましょう。

どこにかくれているか分かりますか?

海の危険な生物に気を付けよう!

オニダルマオコゼは強い毒を持ち、さされると危険な魚ではありますが、あくまで自分の身を守るためで、自分からトゲをさしてくることはありません。海辺は楽しい場所でもありますが、危険はとなり合わせです。今回紹介したオニダルマオコゼは本州には生息しませんが、沖縄県では見られますし、静岡市の海には、同じグループのオコゼ類やエイ、ウニの仲間ガンガゼといった刺毒生物はたくさんいます。裸足で海に入らないようにするなど、みなさんも十分注意しながら遊びましょう。

周りに合わせて体の色を変えられます

スマートアクアリウム静岡だより

浜松生まれの金魚を見に行こう

たくさんの品種がある金魚の中でも、静岡県浜松市で生まれた金魚を知っていますか? スマートアクアリウム静岡では7月から、浜松市生まれの金魚「浜錦」の展示を始めました。頭部には水泡のようなコブがあり、体はパール鱗でおおわれた美しい金魚です。

展示エリアには他にもたくさんの金魚を展示しています。「浜錦」のかわいらしい姿を、ぜひ見に来てくださいね。


写真提供:スマートアクアリウム静岡

協力・監修/スマートアクアリウム静岡
静岡市葵区御幸町10番地の2 松坂屋静岡店本館7階
TEL:050-3131-9211
HP:https://smartaqua-sz.jp/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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