【鶴岡市立加茂水族館だより】海のネコ耳?これでもクラゲ「ソコキリコクラゲムシ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
山形
動物園だより
2024.09.09

【鶴岡市立加茂水族館だより】海のネコ耳?これでもクラゲ「ソコキリコクラゲムシ」

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今月のどうぶつ:ソコキリコクラゲムシ

学名 : Coeloplana meteoris
シヒラムシ目クラゲムシ科
生息地:熱帯~亜熱帯の砂泥底


赤ちゃんクラゲ(幼生)の時期は、居心地の良い場所を探して海中をただよいます。

海のネコ耳?これでもクラゲ

まるでネコの頭か何かのもち菓子のような、とてもユーモラスな姿のクラゲ。

ソコキリコクラゲムシは、毒を持たない「有櫛動物門」というグループに属し、他のクラゲのように毒を使ってえさをつかまえることができません。その代わりに、体の何倍もの長さの触手を持っています。耳のように見える部分から、ねばり気を持つ触手を1本ずつ出し、小さなプランクトンをつかまえて食べます。

さて、食べるものを食べたら、出すものも出すのですが…ソコキリコクラゲムシは、とてもきれい好き(?)らしく、体の根元からフンを出すと、その分だけよけるように移動します。

長い触手を出すソコキリコクラゲムシ

いたらラッキー!探してみてね

ソコキリコクラゲムシは海底の砂地や岩などにくっついたまま、少しずつ移動して暮らします。触手は長いため、簡単に確認できます。ただ、えさをつかまえた直後や、水槽を掃除した直後などは、びっくりして触手を引っこめてしまっていることも。

当館では、「クラゲ解説コーナー」と呼ばれる、ミズクラゲの赤ちゃんや小型のクラゲたちを集めた一角に、ソコキリコクラゲムシを展示していることがあります。水槽の上の方にくっついたままのときもあるため、ついつい見のがしがち。

もしソコキリコクラゲムシを見つけたら、他のクラゲたちとは一味ちがう、マイペースでかわいらしい姿にいやされてみてください。

ソコキリコクラゲムシの幼生

かもすいニュース

入館料を改定いたしました

加茂水族館では、昨今の情勢に加え、2年後のリニューアルに備えるために、本年7月より入館料を改定いたしました(詳細は画像参照)。リニューアル後のクラゲ展示数は、現在の約80種を大幅にこえる100種を予定しております。たくさんの生き物たちの姿を通して、みなさんに自然のふしぎやおもしろさをお伝えできるよう、スタッフ一同日々がんばります!


写真提供:加茂水族館

鶴岡市立加茂水族館
〒997-1206 山形県鶴岡市今泉大久保657-1
TEL 0235-33-3036
https://kamo-kurage.jp

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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