【相模川ふれあい科学館だより】大人になっても子どもの姿のまま?「メキシコサラマンダー」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
相模原
動物園だより
2024.09.02

【相模川ふれあい科学館だより】大人になっても子どもの姿のまま?「メキシコサラマンダー」

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今月のいきもの : メキシコサラマンダー

学名: Ambystoma mexicanum
有尾目 マルクチサラマンダー科
生息地:メキシコのソチミルコ湖

現在開催中の『いきもの超★能力展』(9/29 (日)まで)から、注目の生き物を紹介します。 普段は見られない、企画展限定展示です!

大人になっても子どもの姿のまま?

つぶらな目に大きな口、首のまわりにフサフサしたエラを持つ両生類の仲間です。カエルなどの両生類は通常、子どものときはエラで呼吸をして水中で生活し、大人になるとエラを失って陸上で生活します。ところがメキシコサラマンダーは、大人になってもエラを持った子どもの姿のまま水中で暮らす「幼形成熟(ネオテニー)」が特徴です。

こう見えて肉食で、水中にすむ虫や小魚が発するわずかな振動や微弱電流に反応して捕食します。味覚は、甘味をほとんど感じず、苦味や酸味をきらい、塩味を好むという研究結果もあります。

イモリの仲間で体長は約15〜25cm

足やしっぽが切れてもまた生えてくる!

メキシコサラマンダーは、体の再生能力が非常に高く、手足を失っても7~40日ほどで再生します。神経まで再生できることもあり、人間の再生医療の分野でも注目されています。

また、ペットとしても人気があり、日本では「ウーパールーパー」の愛称で親しまれています。野生種は黒や写真のような体色で、ショップなどで見るピンクがかった白やゴールドなどは、人工的な繁殖で作られた体色です。野生では生息地の水質悪化や外来種による捕食で生息数が減少し、IUCN(国際自然保護連合)が絶滅危惧種に指定しています。

『いきもの超★能力展』で見てね!

さがみはらニュース

もうすぐ終了、お見のがしなく!

多目的室1で開催中の『いきもの超★能力展』が9月29日(日)に最終日をむかえます。

生き物が自然界で生きるために身に付けた、まるで“超能力”のような特技。電気を使ったハンティングや、超音波を使った周囲探索など、おどろきの力を持つ生き物たちを、ぜひ見に来てくださいね!


写真提供・協力 ・ 監修/相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら

相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら

〒252-0246 神奈川県相模原市中央区水郷田名1-5-1
Tel.042-762-2110
https://sagamigawa-fureai.com

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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