【野毛山動物園だより】ペットとしても人気の高いインコの現状とは?「ルリゴシボタンインコ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
横浜
動物園だより
2024.09.02

【野毛山動物園だより】ペットとしても人気の高いインコの現状とは?「ルリゴシボタンインコ」

目次 [非表示]

今月のどうぶつ:ルリゴシボタンインコ

学名:Agapornis fischeri
オウム目 インコ科
生息地:中央アフリカ東部

~野毛山動物園のルリゴシボタンインコ~

たくさんいるインコたち

野毛山動物園では23羽のルリゴシボタンインコを飼育しています。外見はよく似ていますが、足に色の付いた環をつけることで個体識別しています。鳴き声や仕草などを観察すると、インコたちの関係性が分かってきますので、ぜひ観察してみてください。

カラフルな愛の鳥

ルリゴシボタンインコは中央アフリカ東部のタンザニア北部にあるアフリカ最大の湖ヴィクトリア湖の南部と南東部のみに生息しています。標高1100~2200mの草原やアカシア林で小さな群れを作って暮らしており、草の実や木の実、果実などを食べます。

オレンジ、緑、赤などとてもカラフルな鳥ですが、こしの部分が瑠璃色をしていることからルリゴシと呼ばれています。この鳥達は仲間と強いきずなを結ぶため、Lovebird(愛の鳥)と呼ばれています。


瑠璃色のこし

ペットとしても身近なインコの現状

現在オウム・インコの仲間は約350~400種いるといわれ、その中で約100種が絶滅危惧種に指定されています。絶滅が危惧される原因として、密輸や森林伐採など人間の影響が挙げられます。

ペットとしてもなじみがあるルリゴシボタンインコも「準絶滅危惧種(NT)」に指定されており、絶滅の危険度は低いですが、生息条件の変化によっては危険度が高まる可能性のある種です。そのためワシントン条約(絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)においても、その取引が種にとって有害でないことを輸出国が証明し、許可することを条件に、商業目的での取引が可能となっています。ペットとして飼育する際には、その飼育する種の野生での現状などを調べてみませんか?


かわいい角度で見つめてくるインコ

のげやまニュース

動物感謝祭が始まりました

9月3日(火)から29日(日)まで、「動物感謝祭」を行っています。よこはまのどうぶつえん3園の長寿の動物、この1年に誕生した動物、残念ながら死亡した動物をパネル展で紹介しています。パネル展は動物園出入口そばとチンパンジー展示場前にある慰霊碑そばで行っています。動物たちへ「ありがとう」の気持ちをこめて、ぜひおこしください。


写真提供野毛山動物園

協力 ・ 監修/野毛山動物園【指定管理者 公益財団法人横浜市緑の協会】
〒220-0032 横浜市西区老松町63-10
TEL 045-231-1307
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/nogeyama/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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