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今月のどうぶつ:メンフクロウ
学名:Tyto alba
フクロウ目メンフクロウ科
生息地:南極大陸を除くすべての大陸
野生では、するどいツメやくちばしを使って、ネズミなどの小型哺乳類や昆虫、小鳥を捕食します。
「静かに飛ぶ」ヒントは羽にある!
秋は、古い羽がぬけて新しい羽に生え変わる「換羽」が終わりをむかえる時期。ぬけ落ちた羽には、形や長さ、模様などいろいろなちがいがあります。メンフクロウは「静かに飛べる」ことが特徴ですが、その理由は羽にかくされています。
まず、両翼の一番外側にある「風切羽」をよく見ると、ふちがギザギザしていることが分かります。このギザギザはセレーションと呼ばれ、ここから空気がぬけることで抵抗を無くし、静かに飛ぶことができるのです。
セレーションは、フクロウの仲間にも見られます。ほとんどのフクロウは夜に活動する夜行性で、静まり返った夜に、暗闇の中でかりをします。獲物に気づかれないように近づき、かりを少しでも多く成功させるために「静かに飛ぶ」という武器を手に入れたといわれています。
ふちがギザギザしている羽
ふわふわな羽の理由とは?
また、同じ猛禽類であるノスリの羽と比べると、メンフクロウの方が、羽の表面がふわふわしています。これは、やわらかいことで、羽ばたくときにつばさがすれる音を軽減できるためです。静かに飛ぶために、メンフクロウはこうした特別な羽を手に入れているのです。
同じ鳥類でも、すんでいる環境やかりの仕方によって羽の形などの特徴が変わります。ポニー舎には、新しい羽に生え変わったメンフクロウがいます。ぜひ会いに来て下さい。
ふわふわの羽
こども動物自然公園ニュース
コツメカワウソを見に行こう
今年(2024年)3月25日に産まれたばかりの子ども3頭は、親のロク・ツクネといっしょに、屋外展示場に慣れるための練習を重ねてきました。7月からは屋外展示場と室内が出入り自由になり、今までより姿を見やすくなっています。暑さの残る夏、水辺で過ごす親子の姿をぜひ見に来て下さい。
写真提供:埼玉県こども動物自然公園
埼玉県こども動物自然公園
埼玉県東松山市岩殿554
TEL:0493-35-1234
https://www.parks.or.jp/sczoo/
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