【多摩動物公園だより】なぜ毒のあるユーカリを食べるの?「コアラ」の不思議|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
東京
動物園だより
2024.09.02

【多摩動物公園だより】なぜ毒のあるユーカリを食べるの?「コアラ」の不思議

目次 [非表示]

今月の動物 : コアラ

学名 : Phascolarctos cinereus
生息地:オーストラリア
双前歯目 コアラ科

お母さんのお腹の袋で子育てする動物

フクロギツネ
学名:Trichosurus vulpecula 

シマオイワワラビー
学名:Petrogale xanthopus

赤ちゃんのごはん

コアラの赤ちゃんはお母さんのお腹にある袋の中で半年ほどミルクを飲んで過ごし、離乳のころ、お母さんが出した特別なうんちを食べます。このうんちの中には、ユーカリを消化するために必要な微生物がいます。うんちを食べることで、この微生物を取りこみます。

ユーカリの葉を食べるコアラ

ユーカリを食べる秘密

ユーカリには毒があり、栄養があまりありません。しかし、コアラはユーカリを消化するための微生物や長い腸のおかげでユーカリだけを食べて生きていけます。たくさん食べた後はエネルギーを節約するためたくさん休みます。このことはコアラにとって、とても大切なことなのです。

ユーカリなら何でも食べる訳ではなく、大きな鼻でかぎ分けて食べる葉を選んでいます。動物園ではたくさんのユーカリをいつでも食べられる状態にしています。

コアラの母子

オーストラリアのコアラたち

コアラにとって、ユーカリがたくさんあることはとても重要です。しかし、異常気象によりユーカリがかれたり、森林火災が発生したりしているせいで、生息地であるオーストラリアではコアラの数が減っています。ぜひコアラの魅力だけでなく野生の現状にも興味を持ってください。

たまニュース

コアラ来園40周年記念イベント開催!!

1984年の10月にオーストラリアとの友好の証しとして初めてコアラが来日しました。

最初に来園したのはオスの「トムトム(東京都の夢)」と「タムタム(多摩の夢)」です。40年目にあたる今年の10月にはコアラの来園40周年記念イベントを行います。

かわいいだけでないコアラのふしぎな姿をぜひ見に来てください。


写真提供:公益財団法人東京動物園協会

東京都多摩動物公園
東京都日野市程久保7丁目1−1
TEL.042-591-1611
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/tama/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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