「こども地球撮影プロジェクト in 北海道」宇宙から人工衛星で地球を撮影する教育イベントが札幌市青少年科学館で開催されました|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
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2024.07.26

「こども地球撮影プロジェクト in 北海道」宇宙から人工衛星で地球を撮影する教育イベントが札幌市青少年科学館で開催されました

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「こども地球撮影プロジェクト in 北海道」とは

こどもたちに宇宙を身近に感じてもらう教育イベントとして、『こども地球撮影プロジェクト in  北海道』が札幌市青少年科学館にて開催されました。ソニーグループが打ち上げた人工衛星『EYE』を使って自分たちの住むエリアを宇宙から撮影。イベントは2回で構成され、1日目は、2024年6月23日(日)に、宇宙について学ぶ勉強会と「EYEコネクト」(衛星シミュレーター)を使って予約撮影指示をするワークショップを実施。2日目は、2024年7月15日(月・祝)に人工衛星から届いた北海道の写真をプラネタリウムで鑑賞しながら、宇宙の視点を肌で感じてもらいました。先日札幌市で実施されたイベントの様子を2日分まとめてレポートします。

▲ 実物大サイズの超小型人工衛星のモックアップを前に、宇宙と人工衛星について学びました
  

特別授業1日目「宇宙ワクワク感動体験」

今回は抽選で当選した道内の小学校3年生の児童約30名が参加。初めて会ったこどもたち同士とは思えないほど、みなさん積極的に発言していました。

2時間目は実際に「EYEコネクト」を自分達で操作して、行ってみたい場所や行ったことのある場所などを自由に疑似撮影。成功して拍手したり手をたたいたり、あちらこちらから歓声が上がっていました。

▲ たくさんの児童が積極的に発言していました

 

▲ EYEコネクトで模擬撮影をする児童たち
  

1日目のクライマックスは、「EYEコネクト」を使って宇宙からみんなの住む北海道が撮影できる衛星軌道を決め、参加者全員で巨大スイッチを押し、人工衛星『EYE』に撮影予約コマンドを送信。

終始気になっていた巨大スイッチがベールをぬいで、待ちに待ったボタン操作に児童たちのテンションもMAXに。日付を変えて2回シャッターボタンを押して送信が成功しました。

▲ みんなで巨大スイッチを押す児童たち
 

特別授業2日目「地球撮影写真鑑賞会」

特別授業の2日目は、札幌市青少年科学館プラネタリウム施設内で実施され、前回に続き児童たちの保護者や兄弟などの家族も参加しました。

児童たちが予約送信した撮影時刻は学校の授業中でしたが、何人かの児童は心の中で『EYE』が頭上にいることを想像していたようでした。果たして『EYE』から届いた写真には北海道が写っているのか。期待を胸に、みんなのカウントダウンがはじまりました。

そして――最初にプラネタリウムの巨大スクリーンに映し出された北海道の写真がこちらです。

▲ EYEから送られて来た実際の地球の写真。【撮影日時】2024/07/01 09:25:01(JST)【軌道上位置】北緯43.69度 東経147.36度 高度456.5km
  

ほとんどが雲に覆われていて、ぱっと見てもどこが写っているのか分かりません。司会のコスモさんが「気象衛星ひまわり」の写真を手掛かりに場所を特定して児童のみんなに伝えました。雲の隙間から函館などところどころ北海道の大地が確認できました。そして2回目のシャッターを押した撮影コマンドの写真をみんなでカウントダウンしてプラネタリウムの巨大スクリーンに映し出された地球の写真がこちらです。

▲ EYEから送られて来た2枚目の実際の地球の写真。【撮影日時】2024年6月28日9時20分09秒(日本標準時間)【軌道上位置】北緯.42.64度 東経148.25度 高度457km
  

一部雲に覆われていますが、誰もがすぐに北海道と分かるくらいにはっきりと写っていました。札幌はもちろんのこと、左上には漆黒の宇宙空間と地球のリムと大気層が綺麗に写っていて、とても美しい北海道の写真でした。この写真を見た児童に感想を聞くと、「十分に満足でございます!」と発言しました。さらにまるでオーロラのようなプランクトンブルーム(写真右下、海に浮かぶエメラルドグリーンの模様)が写っていて児童たちも大興奮!沢山の要素が詰まった撮影写真を児童たちは巨大スクリーンで味わいました。

▲ 世界最年少のこどもたちが撮影した北海道の写真をころいろな視点で味わいました。
  

特別授業の最後は児童のみんなとコスモさんで記念撮影。また、児童2名が代表して札幌市青少年科学館の館長に写真をプレゼントしました。地元のこどもたちが撮影した北海道の写真は科学館に展示していただけるそうです。

2023年10月に佐賀県からスタートした『こども地球撮影プロジェクト』は、日本プラネタリウム協議会(JPA)のプラネタリウム100周年記念事業公認企画として承認されました。人工衛星『EYE』の運用期間内で可能な限り、全国のプラネタリウムへの展開を検討しております。今後の展開もお楽しみに!

ソニーの宇宙感動体験事業「STAR SPHERE」プロジェクト公式サイト
https://starsphere.sony.com/ja/

過去の『こども地球撮影プロジェクト』のダイジェストムービーはこちら。
https://youtu.be/csa6BJIh1IU?si=zEApgOk_kPMW9WjV

 

撮影:村上浩次郎

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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