目次 [非表示]
みんなは下水道について考えたことはあるかな? 道路や家の下の排水管を通って流れている下水道。普段、見ることは無いけれど、私たちの生活に欠かせないとても大切なものなんだ。今回は、そんな下水道について、いっしょに学んでいこう!
下水道の役割って何だろう?
下水道は、私たちの安全で快適な暮らしと自然環境を守るために、なくてはならない大切なもの。空から降る雨は、川や湖に流れこみ、そこからくみ上げられた水は私たちの生活の中で使われているよ。そして、使われた水は、川や海に再び流れこみ、海の水は蒸発して雲をつくって、雨を降らせる。これを「水の循環」というんだ。
私たちが使った後のよごれた水(汚水)と、降った雨(雨水)を合わせて「下水」と呼ばれるよ。下水は道路の下にうめられた下水管に流れこみ、汚水は処理場へ、雨水は川や海へ流れて行くんだ。処理場に集められた汚水は、さまざまな工程を経てきれいな水に生まれ変わり、川や海へ流されるよ。
これが、「水の循環」の中での下水の役割。普段、私たちは下水について意識することは少ないけれど、とても大きな役割をになっているんだ。
ルールを守って下水道を大切に使おう
快適な生活環境をつくるために、私たちは下水道を公共の財産として大切に使う必要があるよ。そのために、
● 台所では油やごみを流さない
●トイレではトイレットペーパー以外の紙を流さない
● 公共汚水ますに雨水を流さない
● ガソリン・灯油・アルコール・ごみ・タバコの吸いがらなどの危険物を流さない
といったルールを守る必要があるよ。
私たちの暮らしのために、下水道は大切なもの。もしこわれてしまったら、汚水が処理できず大変なことになるし、修理には多額の費用がかかるんだ。だからこそ、正しく大切に使っていきたいね。
下水道の役割とは?
衛生的で美しい街へ
悪臭やハエ・カの発生を防ぎ、衛生的できれいな街を保つよ。
浸水を防ぐ
大雨のときでも浸水の心配がなくなり、安心して暮らせる街をつくるよ。
川や海をきれいに
家庭や工場から出されるよごれた水を処理場できれいにし、川や海に流すことで、水質・自然環境を保全するよ。
水洗トイレで快適な暮らしを
生活や生産活動にともなって生じるよごれた水が、速やかに排除され、生活環境が向上するよ。
参考 :>>> 相模原市「下水道」
下水道の仕組みを知ろう!
いくつもの工程を経て、よごれた水はきれいになっていくんだよ!
分かるかな?下水道クイズ!?
私たちの暮らしに欠かせない下水道に関するクイズを出題するよ。 みんなはどれくらい知っているかな? 正しいと思う番号を考えてね。 答えと解説は、下にあるよ!
Q 1. 相模原市の下水処理は、どこで行われているかな?
①相模原市内 ②町田市 ③茅ヶ崎市
Q2. 相模原市の家庭から出た汚水は、 何時間かけて下水処理場へ流れて行くかな?
①3時間 ②14.5時間 ③24時間
Q3. 相模原市の下水道の長さは、合わせてどれくらいかな?
①日本列島と同じ(約3,000km) ②地球1周分(約46,000km) ③神奈川県1周分(約400km)
Q4. 人が1日に使うお水の量はどのくらいかな?
①学校のプール1ぱい分(約422,000L) ②おうちのお風呂1ぱい分(約200L) ③金魚鉢1ぱい分(約5L)
●
●
●
●
●
[答えと解説]
Q 1 答え
③茅ヶ崎市
相模原市には、下水処理場が無いため、相模原市の下水は茅ヶ崎市にある柳島水再生センターで処理されているよ。現在、神奈川県と相模川流域にある市町で協力して下水処理を行っているよ。
Q 2答え
②14.5時間
相模原市の汚水は14.5時間かけて処理場へ流れていき、1日最大539,100㎥が処理されているよ。
Q 3答え
①日本列島と同じ(約3,000㎞)
相模原市の汚水と雨水の管の長さは合わせて2,940㎞。日本列島のはしからはしまでの長さ約3,000㎞とほぼ同じ長さなんだ。
Q 4答え
②おうちのお風呂1ぱい分(約200L)
1人当たり1日約240Lの水を使っているよ。お風呂には約200Lの水が入るから、それとほぼ同じ量なんだ。人が1日に必要な最低限の水の量は50Lといわれているよ。
監修 : 相模原市下水道経営課
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。