【円山動物園だより】木陰にかくれんぼキリンの網目模様「キリン」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2024.09.09

【円山動物園だより】木陰にかくれんぼキリンの網目模様「キリン」

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今月のどうぶつ:キリン

鯨偶蹄目/キリン科
【生息地】アフリカのサバンナや森林

円山動物園にはオス1頭とメス1頭がいます

木陰にかくれんぼ キリンの網目模様

キリンはアフリカのサバンナや森林などに生息し、群れで過ごします。母親がえさを食べに行くときは子どもを他のメスに預けるなど、メス同士で協力して子育てをします。えさは主に木の葉で、長いしたでまき取って食べます。明け方と夕方にえさを探し歩いて食べ、日射しの強い日中は木陰で休みながら反すうをします。反すうとは、一度飲みこんだえさを口にもどし、よくかんで細かくしてからまた飲みこむことです。長い首をよく観察すると、食べ物が上下に動く様子が外からも分かります。特徴的な体の模様は、木の葉のかげになじんで天敵から姿を見えづらくするためという説があります。

体長はオス5m前後、メス約3.5mです。どちらにも角があり、オスの額はごつごつとしています。オス同士は力比べのため、かたい額や大きな頭を相手に打ち付けたり、長い首をからみ合わせたりして戦います。大人しそうに見えますが、実際は筋肉のかたまりで力が強いため、飼育員が近付くときは、さく越しでもとても気を使います。

ごつごつとしているオスの額

園内でえさを地産地消

円山動物園のオスのテンスケ(8才)はおおらかな性格で、日中も座って休むことがあります。これは、野生ではなかなか見られない姿です。メスのユリカ(6才)は元気いっぱい。えさは牧草や枝葉、ペレットです。園内で育てた植物を、えさの一部としてあたえています。実は、飼育員にとって夏は、飼育よりもこうした畑仕事の時間の方が長いかもしれません。とれたて、新鮮なえさを好んでよく食べてくれるのでやりがいもあります。

オスのテンスケ(8才)

メスのユリカ(6才)

まるやまニュース

「Back to the wild ~オランウータンと 緑の津波展~」を開催!

旭山動物園と円山動物園で、野生動物写真家の柏倉陽介氏の写真展示とボルネオの自然や環境教育に関わる講師を招いてトークイベントを行うよ。

【旭山動物園】
写真展 9/7(土)~9/16(月・祝)
講演会 9/15(日)

【円山動物園】
写真展 9/21(土)~9/29(日)
講演会 9/29(日)

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

夜間はえさをあげますか?

答え

動物園にいる多くの動物たちは、夜はねていることが多いので基本的にはえさをあたえません。しかし、1日を通してえさを食べる必要があるゾウなどの草食獣たちへは、えさが途切れないように十分なえさを昼も夜もあたえています。また、夜行性の動物は夜にえさを食べるので、夕方にえさを設置して夜の好きなときに食べられるようにしています。


協力・監修/札幌市 円山動物園

札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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