【福岡市動物園だより】ボスザルのお話「ニホンザル」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
福岡
動物園だより
2021.12.13

【福岡市動物園だより】ボスザルのお話「ニホンザル」

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今月のどうぶつ:ニホンザル

学名:Macaca fuscata
霊長目 オナガザル科
生息地:青森県から鹿児島県屋久島まで

サルの仲間の中で最も北に生息する種
ニホンザルの表情

いかくの表情

従うときの表情

 

相手をいかく、おどかすときは目を見開いて「ガッガッ」と鳴き、従うときは前歯を出します。

ボスザルのお話

野生のニホンザルは、国内で南は鹿児島県屋久島、北は青森県まで生息しています。青森のような雪が降り積もる地で生きるサルは世界的にもめずらしく、海外では「スノーモンキー」として知られています。森の中で果実や葉、キノコ、昆虫などを食べ、厳しい冬には木の皮まで食べます。

ニホンザルは群れで暮らし、その中で順位があります。「ボスザルはどれですか?」と聞かれることがありますが、実は「ボスザル」という言い方は、最近あまり使われていません。順位が高いニホンザルは、順位が低い個体よりも優先してえさを食べたり、メスと交尾したりできるだけのようです。そのため「ボスザル」ではなく、「一位オス」や「アルファオス」という表現が使われています。

オスとメス

 

豊かな表情

福岡市動物園のニホンザルは、9月上旬から発情期に入り、顔やおしりが真っ赤になった個体が増えました。オスがメスに受け入れられると、ぴったりとくっついて行動し、その中で何度か交尾をします。一方、発情期には気性があらくなりけんかが多くなります。ニホンザルは豊かな表情で、「いかり」や「服従」を相手にアピールし、けがをするような激しいけんかにならないようにしています。

発情期のおしり

ふくおかニュース

サルの露天風呂

福岡市動物園のサル山では、毎年、寒い冬に露天風呂を用意し、ニホンザルたちに温まってもらいます。今年は12月19日(日)から始まり、2月末まで毎週土曜日に行う予定です。気持ち良さそうにお風呂に入るニホンザルたちをぜひ見に来てください。


写真提供:福岡市動物園

福岡市動物園
〒810-0037 福岡市中央区南公園1-1
TEL 092-531-1968
https://zoo.city.fukuoka.lg.jp/

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エコチル編集部

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