【京都市動物園だより】極寒の針葉樹林にすむ 美しいハンター「ヨーロッパオオヤマネコ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
京都
動物園だより
2021.12.13

【京都市動物園だより】極寒の針葉樹林にすむ 美しいハンター「ヨーロッパオオヤマネコ」

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今月のどうぶつ:ヨーロッパオオヤマネコ(別名:シベリアオオヤマネコ)

学名:Lynx lynx
食肉目 ネコ科
生息地:スカンジナビア半島、ロシア、東アジア北西部

●体長:約70〜130cm
●体重:約10〜38kg
体毛は、春夏は赤茶色、秋冬は灰色になり、全体にまだら模様があります
(写真はすべて春夏にとったものです)

極寒の針葉樹林にすむ 美しいハンター

オオヤマネコの中で最も体が大きい種です。かたまでの高さが約70㎝もありますが、尾の長さは約11〜35㎝で、トラやジャガーなどに比べて短いのが特徴です。

寒冷地で身を守るため、冬は体の毛が長くのびます。足の裏までフサフサに毛が生え、足のはばが広くなることで、雪の上でもしずみこまずに歩けるのです。

明け方と夕方に単独でかりをし、ネズミなどの小動物から、鳥、魚、は虫類まで、さまざまな生き物をつかまえて食べます。

家畜をおそうため駆除されたり、美しい毛皮がハンティングの対象にされたりした歴史もあります。
ヨーロッパ各地で㆒時は姿が見られなくなりましたが、人の手によって再び頭数を増やす活動が行われてきました。


野性的なロキ。ハヅキとよきカップルになることが期待されています

 

動物園では4才のオス「ロキ」に会える

現在ヨーロッパオオヤマネコがいる動物園は、国内では4施設のみ。京都市動物園では、2018年にパリ動物園からおくられた「ロキ」に会うことができます。

ロキの性格は、とても野性的でおこりんぼ。飼育員が近づくとネコパンチをしたり、「シャーッ」と歯をむいて、うなったりします。

ネコ科動物はコロナウイルスに感染するため、今は少し離れた場所からの観覧になりますが、いつもよりリラックスしたロキを見られるかもしれませんよ。

そしてもう1頭、今年の8月にウィーンから来たメスの「ハヅキ」(1才)は、平日の火・水曜日(祝祭日を除く)の午後に屋外展示場に出ています。


ニューフェイス「ハヅキ」の情報は、HP・ブログをチェックしてね!

きょうとニュース

再開しました!

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止していた本の公開や屋内施設などを再開しました。◆再開したコーナー
「図書館カフェ(本の公開)」「ひかり・みず・みどりの熱帯動物館」「ゴリラのおうち屋内観覧通路」「おとぎの国(動物とのふれあい)」「団体向けプログラム おとぎの国 なかよし教室(事前に予約が必要・定員40名)」
動物園も少しずつ日常を取りもどしています!


写真提供:京都市動物園

京都市動物園
京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内
TEL.075-771-0210
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/
協力・監修/京都市動物園

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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