【エコチル特集】全国に35ヵ所!国立公園で自然を体感しよう!|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
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2024.07.08

【エコチル特集】全国に35ヵ所!国立公園で自然を体感しよう!

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日本全国に35カ所ある国立公園。多種多様な生き物が生息し、四季を通して、美しい自然を楽しむことができます。その風景を保護し、正しく利用されるために国が管理している公園です。今回は、そんな国立公園について、いっしょに見てみましょう。

国立公園って何だろう?

みなさんは、国立公園に行ったことはありますか?国立公園とは、日本を代表する風景地として、自然公園法に基づいて国が指定しているもの。北海道から沖縄、小笠原諸島まで全国に35カ所あり、年間3億人以上の人々が利用しているといわれています。

また、7000種の植物、1000種を超える動物、70000〜100000種もの昆虫類などが生育・生息しています。一部では農地や集落をふくむので、その土地ごとの歴史や伝統、文化にもふれることができます。日本の国立公園は、自然環境が生み出した大自然と、その地域特有の文化を体感できる場所なのです。

国立公園の健康効果とは?

国立公園に行くと、緑あふれる景色の中で森林浴をしたり、温泉を楽しんだりすることができます。森林浴をすると、NK細胞*が都市部に比べて8・2%活性化するといわれています。また、森林で20~30分過ごすことで、ストレスを減らすことができるというデータもあります。

さらに、図1・2を見て分かるように、自然体験は子どもの成長に良い働きがあるといわれています。自然活動が多い子どもの方が少ない子どもよりも自己肯定感が高く、自尊感情も高くなる傾向があるそうです。

みなさんも、国立公園ならではの自然体験を健康的に楽しみ、自然の大切さを学んでみませんか?

*ウイルスに感染した細胞や一部のがん細胞を攻撃する細胞。

図1

出典:成果報告書:文部科学省 (mext.go.jp)
令和2年度 青少年の体験活動の推進に関する調査研究(21世紀出生児縦断調査を活用した体験活動の効果等分析結果)報告書(全文) (PDF:2.6MB) PDF

自然体験(キャンプ・登山・川遊び・ウィンタースポーツなど)を12才ごろまでに多く体験することで17才の時の自尊感情が高くなるというデータがあります。小学生のころに行った体験活動などの経験は、長期間経過しても、その後の成長に良い影響をあたえていることが分かりました。

図2

※調査対象者 小学4年生~小学6年生、中学2年生、高校2年生
出典:文科省 国立青少年教育振興機構「青少年の体験活動等に関する実態調査」(2016年)

日本全国に35カ所!
国立公園ならではの体験をしよう!

トレッキングやダイビング、スキーやスノーボード、生き物観察、歴史文化体験など・・・
国立公園で体験できるアクティビティはたくさんあります。

環境省HPでは、35カ所の国立公園で体験できるアクティビティを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください!

>>>環境省HPはこちら

子どもパークレンジャーになって国立公園で活動しよう!

子どもパークレンジャーは、環境省のレンジャー(自然保護官)とともに、国立公園などにおいて自然観察や自然環境学習などを小学生・中学生が体験するプログラムのこと。自然保護の大切さや自然との付き合い方、生き物に対する思いやりの心など、豊かな人間性を育むことが目的です。みなさんも参加してみませんか?

【運営体制】
国立公園を管理する自然保護官事務所が、地域のNPOなどの協力のもと、国立公園をフィールドに各活動を実施しています。

【参加方法】
地区ごとに申し込みを受け付けています。
参加者は移動や宿泊、食事の費用と保険料などの実費のみ負担が必要。

【体験内容】
公園内のパトロール、動物や植物の調査、登山道などの掃除、標識やさくなどの修理、植物の保護活動、自然観察など。
地区によっては、キャンプや、海・川での体験もあります。

>>>くわしくは、環境省HPをご覧ください。

国立公園でワーケーション!

国立公園には、仕事ができる環境を整備している場所もあります。
仕事をしつつ、親子でアクティビティを楽しむことが可能です。

>>>環境・施設をチェック!


監修:環境省 自然環境局国立公園課 国立公園利用推進室

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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