【円山動物園だより】心地良く過ごすために「ボルネオオランウータン」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2024.07.08

【円山動物園だより】心地良く過ごすために「ボルネオオランウータン」

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今月のどうぶつ:ボルネオオランウータン

霊長目/ヒト科
【生息地】インドネシア、マレーシア、ボルネオ

円山動物園にはオス2頭とメス1頭がいます。

心地良く過ごすために

5月21日(火)に「オランウータンとボルネオの森」がオープンしました。オランウータン専用の屋内施設では世界最大です。中に入ると、そこはまるでオランウータンの暮らすボルネオの森。高さ12mもある天井や、自然光がたっぷりと降り注ぐ窓、木に見立てた柱、土のようにやわらかいゆか、ボルネオに生えている約70種類もの熱帯植物など、空間全てがデザインされています。野生ではほとんどを高い木の上で過ごしているため、新施設でも8mの高さまで上ることができるようになりました。

室温を20~28℃に調整し、湿度を保ち、植物に水をやるため、1日数回スコールを降らせます。植物が元気に育つようにボルネオの環境に近付けることは、オランウータンにとっても心地良く過ごせる環境につながります。

高い所から訪れる人たちを見ています

レンボー(メス・25才)とレイト(オス・4才)

本来の自然な姿

オランウータンは知能が高く、環境の変化で体調をくずすことがありますが、広い展示場にすぐに慣れて、今まで見たこともない動きをするようになりました。長いホースを使って逆さに下りたり、ダイナミックに素早く動いたりと、本来の自然な姿や運動能力が引き出されています。

野生では、朝起きて食べ物を探しながら移動と採食をくり返し、昼頃には枝や葉を使って木の上にベッドを作って2、3時間休みます。新施設を3つのエリアに分けることで、数時間ごとに移動しながら過ごせるように工夫しています。ぜひ、ボルネオの森におじゃまするような気持ちで、オランウータンを間近で観察してみてください。

体の大きな弟路郎(オス・27才)

まるやまニュース

アフリカ写真展を行うよ!

円山動物園の職員が2023年にアフリカ(ウガンダ、ケニア)を訪れた際に撮影した野生動物やアフリカの街並み、人々の暮らしの風景を展示するよ。アフリカの野生生物をメインテーマとした講演会も開催!

イベント:7/14(日)~8/25(日)
円山動物園園内各所
講演会:7/21(日)13:30〜15:30 
円山動物園情報ホール

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

ライオンのえさやりはどうするんですか?

答え

ライオンなどの猛獣類にえさをあたえるときは、動物を他の部屋に移してからえさを設置し、元の部屋へ動物をもどします。例えば動物が屋内にいるときは屋外に動物を出して、屋内に動物がいないことを確認してから飼育員が屋内に入ります。えさを設置したらとびらのかぎを閉めて、再び屋内に動物をもどします。トレーニングのため、おりごしにトングでえさをあたえる場合もあります。


協力・監修/札幌市 円山動物園

札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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