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↑成長途中の少し色づいたアリアケビゼンクラゲ
今月のどうぶつ:アリアケビゼンクラゲ
学名 : Rhopilema esculentum
根口クラゲ目 ビゼンクラゲ科
生息地:有明海、中国沿岸
↑大きな野生のアリアケビゼンクラゲ
有明海の巨大クラゲ
日本では九州の有明海だけにすむとても大きなクラゲで、かさの部分だけでもひとかかえ以上にもなります。生まれたての子どものクラゲには色が無く、透明感のある白い姿をしています。成長するとかさの裏や口腕はこい赤になります。飼育をしていると、次第に体の色が増していく様子を観察することができます。その途中の段階では、口腕の先がほんのりと紅がさしたような、とてもおしゃれな姿になります。「これ以上大きくならずにこのままでいてくれたらいいのに」と思わないでもありません。なお分類には異論があり、他の名前で呼ばれることもあります。
赤く色付いてきた飼育個体
おいしいです
アリアケビゼンクラゲは、食べられるクラゲとしても有名で、中華料理の高級食材としても用いられています。有明海では専門の漁師さんがいて、夏にビゼンクラゲ類を漁獲しています。とれたクラゲは塩とミョウバンにつけこんで加工した後、塩ぬきをしてしょうゆやマヨネーズを付けていただきます。このような加熱しないで食べる「クラゲのお刺身」は有明海沿岸で古くから食されている郷土料理です。こりこりとした歯ごたえがあり、さっぱりとしたおいしさを楽しむことができます。
アリアケビゼンクラゲのお刺身
かもすいニュース
クラゲに関する図鑑ができました
7月、『プロが教えるクラゲ飼育図鑑』が登場します!日本全国の水族館のクラゲ飼育係が分担で原稿を書いており、加茂水族館のスタッフもたくさん執筆しました。クラゲの飼育や水族館での展示についての集大成です。くわしくは当館SNSをご覧ください!
写真提供:加茂水族館
鶴岡市立加茂水族館
〒997-1206 山形県鶴岡市今泉大久保657-1
TEL 0235-33-3036
https://kamo-kurage.jp
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。