【葛西臨海水族園だより】1年で寿命をむかる「マハゼ」の暮らしを知ろう!|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
東京
動物園だより
2024.07.01

【葛西臨海水族園だより】1年で寿命をむかる「マハゼ」の暮らしを知ろう!

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今月のどうぶつ:マハゼ

学名: Acanthogobius flavimanus
スズキ目 ハゼ科
生息地:北海道から種子島、中国、朝鮮半島

「東京湾 運河」水槽で見られる生き物たち

ギマ

ヒイラギ

「マハゼの1年」

春に卵からふ化し、しばらくは浮遊生活を送ります。初夏のころからは、河口や干潟などの水深が浅いところで、大人と同じように海底で暮らすようになります。大きな口で、エビやカニ、小さな魚、ゴカイなどをよく食べてどんどん大きくなっていきます。寒くなってくると少し沖の方へ移動して海底に穴をほって産卵し、基本的には1年で寿命をむかえます。

葛西臨海水族園の目の前にある人工干潟「西なぎさ」でも、暖かい季節はたくさんのマハゼに出会うことができ、季節の移り変わりを生き物から感じることができます。

定期的に「西なぎさ」で網を引き、生き物を調べています

私たち人間とマハゼ

マハゼは「江戸前」の代表的な魚で、大切な海のめぐみとして昔から親しまれてきました。しかし、うめ立てなどの開発が進むにつれて、干潟を始めとした沿岸の環境が減っていき、東京湾のマハゼの数も減ってしまいました。

「東京の海」エリアの「東京湾 運河」水槽ではマハゼを展示しています。運河とは、船が通るときに使う人工的に作られた水路のことです。自然なままの東京湾とはちがう環境ですが、さまざまな貝類や甲殻類といっしょにたくましくくらすマハゼの様子を、ぜひご覧になってみてください。

「東京湾 運河」水槽のマハゼ

かさいニュース

新しい「葛西周辺のカニ」水槽の見どころ

「東京の海」エリアの「葛西周辺のカニ」水槽がリニューアルオープンしました。葛西周辺の干潟や草原で暮らすカニを展示しています。今の見どころは干潟で暮らすチゴガニ。チゴガニは春から夏にかけて、ハサミをふりあげてはおろすといった求愛行動をします。このダンスのような動きを、ぜひご覧ください。

>>> 詳細は水族園 公式HPへ


写真提供:公益財団法人東京動物園協会

東京都葛西臨海水族園
東京都江戸川区臨海町6-2-3
TEL.03-3869-5152
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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