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気候変動によるさまざまな影響が表れている今。それらに「適応」することが必要だといわれています。どんな影響があり、私たちはどんな行動をしたらよいのでしょうか。ここで、くわしく見てみましょう。
気候変動があたえるさまざまな影響
図1・2にあるように、昔と比べて気温が上昇しており、さらなる気温上昇が予測されています。雪の降り方が変わってきたり、短時間で降る大雨が増えてきたりもしています。
こうした気候の変化は、私たちの食べ物や健康などにさまざまな影響をあたえています。しかも今後は、その影響がひどくなっていくともいわれています。そんな中、私たちはどのような行動をしていけばよいのでしょうか?
その答えの1つが、気候変動の影響への「適応」です。「適応」とは、気候変動の影響に備えて、社会の仕組みや1人1人の生活を変えることなどを指します。
図1
日本の年平均気温偏差の経年変化(1898〜2023年)
図2
2023年(令和5年)世界の主な異常気象・気象災害
未来のために「適応」していこう
気温が上がったり、雨の降り方が変わったりすることで、お米や農作物の品質が下がるという影響が表れています。それに対し、高温に強い品種を育てたり、作付けの時期を変えたりすることが「適応」です。
気温の上昇によって熱中症になる人が増え、病気を運ぶ蚊が北上するなどの影響も心配されている中、エアコンを適切に使うことで熱中症を予防し、虫さされに気を付けるなど、自分の健康を守るために行動することも「適応」です。
下の図で、さまざまな適応策を紹介します。未来のために、気候変動への影響へみんなで適応していきましょう!
気候変動により、さまざまな影響が生じており、それに「適応」していくことが重要です!
農林水産業
国民生活・都市生活
健康
産業・経済活動
水環境・水資源
自然災害・沿岸域
自然生態系
出典:気候変動適応情報プラットフォーム
熱中症が増えています
予防のためのポイント
熱中症警戒アラートを活用しましょう
アラート発表時には、
- のどが渇く前に水分・塩分を補給しましょう
- エアコンを適切に使用しましょう
- 高齢者等に声を掛けましょう
- 不要不急の外出は避けましょう
- 暑さ指数に応じて、外での運動は、原則、中止/延期をしましょう
熱中症警戒アラート環境省のLINE公式アカウントで確認することができます。
エアコンをしっかり使いましょう
熱中症は室内でも夜でも発生し、命に関わる問題です
- 無理な節電をせず、夜もしっかり使用しましょう
- 日中はすだれなどで日差しを和らげるなど上手に使いましょう
停電時など、どうしてもエアコンが使えないときには
- 日光を遮り、風通しを良くしましょう
- 濡れたタオル等を肌に当て、うちわであおぎましょう
- できる限り、冷房設備が稼働している所へ避難しましょう
- 停電時の断水に備え、飲み水を備蓄しましょう
- 電力需給ひっ迫時には、浴槽やバケツに水を貯めておきましょう
出典:環境省『熱中症予防情報サイト』
監修 : 地球環境局総務課気候変動科学・適応室 大臣官房環境保健部企画課熱中症対策室
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。