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自然の中でさまざまな体験をすると、学ぶことがたくさんあり、みんなの成長につながるよ。今回は「自然体験活動」について、いっしょに見てみよう。
子どもの成長につながる自然体験活動
みんなは、普段自然とふれ合う機会はあるかな? 最近、家の中でゲームをしたり、インターネットをしたりすることが多い子もいるかもしれないね。 今回は、自然の中で体験を通して学ぶ「自然体験活動」について紹介するよ。気持ちの良い季節になってきたので、外に出て自然とふれ合ってみよう。
自然体験活動には、キャンプやハイキングの他、動植物や星の観察、木の実や葉など自然の物を使った工作、野外アートの鑑賞など、さまざまな活動があるよ。自然の中で五感(見る・きく・味わう・かぐ・皮ふで感じる)を思い切り使うことにより、豊かな人間性、自ら学び、自ら考える力などの生きる力の基盤をつくり、子どもの成長につながるんだ。
自然体験が豊富なほど、「自律性」「積極性」「協調性」のある子どもが多いことが調査等で分かってきているよ。 くわしくは、図1を見てみよう。
● 自律性・・・ルールを守って行動する/自分でできることは自分でする など
● 積極性・・・こまったときでも前向きに取り組む/人から言われなくても自分から進んでやる など
● 協調性・・・相手の立場になって考える/だれとでも協力してグループ活動をする など
自然に親しみ自然から学ぼう
自然豊かな北海道には、自然を楽しめるアクティビティやキャンプができる場所などがたくさんあるよ。自然体験活動の中でもキャンプは、自然に親しみ、自然から学ぶ機会が多いんだ。例えば、自然の中では天気や気温に合わせて活動したり、周りに危険がないか調べたりする必要がある。四季折々の自然の美しさや豊かさだけでなく、厳しさやこわさを感じることもあるかもしれない。
キャンプでは、大人といっしょにテントはりや火起こし、調理など、日常生活ではできない新しい体験にもチャレンジしよう。森で生き物を観察したり、星空を見上げたりして自然を身近に感じよう。すると、自然への理解や興味が深まり、自然の大切さに気付くことができるよ。この豊かな自然がいつまでも続くように、環境問題にも目を向けながら、自然の中で楽しもうね。
参考資料:「キャンプ指導者入門(日本キャンプ協会)第1章キャンプの特性、第2章キャンプの対象」、国立青少年教育振興機構「青少年の体験活動等に関する意識調査(令和4年度調査)」 を元に(株)アドバコムが作成
監修:北海道キャンプ協会
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