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地球温暖化により、北海道の夏が暑くなっています。家で熱中症になる人も多く、対策が必要です。省エネをしながら家の中や体を冷やす工夫をいっしょに見てみましょう。
熱中症になる人が北海道でも増えている!
私たちの生活から出るCO₂などの温室効果ガスが増えることで、平均気温が上がることを「地球温暖化」といいます。地球温暖化は、気候を変え(気候変動)、自然環境や暮らしにさまざまな影響をおよぼします。例えば、大雨による水害が増える、熱波や干ばつで農作物が育ちにくい地域が現れるなど、各地で深刻な問題が起きています。
北海道では、平均気温が120年で約2℃上昇しています。世界でこれまで以上の温暖化対策をしなければ、21世紀末までにさらに4~5℃上がると予測されています。2023年夏の北海道の平均気温は、統計開始以降、過去最高となりました。さらに、熱中症により搬送された人数も、2023年は過去の記録を大きく更新しました。
実は、熱中症の多くは、住居で発生しており、2023年は熱中症で救急搬送された人のうち、約51%が住居で発生していました(下図)。
省エネをしながら熱中症対策をするには?
体が暑さに慣れるためには、数日から2週間程度の時間が必要といわれています。天気予報をチェックして、本格的に暑くなる前に運動や入浴などで意識的にあせをかく機会を増やし、暑さに負けない体作りを始めましょう。
また、家の中で熱中症にならないために、どのような対策をすれば良いでしょうか。まず、部屋に温湿度計を置いて、こまめに室温や湿度を確認することが大切です。また、部屋に入る日射しを防いだり、窓を開けて風を通して室温を下げたり、必要に応じて扇風機やエアコンも使用したりしましょう。エアコンを使うときは、その使い方を工夫することで省エネにもつながります。
対策をしても家の中が暑い場合は、エアコンが設置されている公共施設等を利用しましょう。
北海道で、熱中症で 救急搬送された人数(5~9月)
家で省エネをしながらできる熱中症対策
1.部屋に入る日射しを防ごう!
窓が大きいと、日射しがたくさん部屋に入り、より室温が上がる。窓の外側に日よけを付けることが一番効果的。日よけの代わりに、カーテンなどでもOK!
2.窓を開けて風を通そう!
外の気温が室温より低いときは、対面する2つの窓を開けて風を通す。1つの窓しか開けられない場合は、換気扇やレンジフードを利用する。気温が低くなる夜の窓開けも効果的。
3.扇風機やエアコンを使おう!
日射しを防いだり、窓を開けたりして室温を下げてから、扇風機やサーキュレーターを使って室内や体を冷やす。エアコンをつけるときは、扇風機やサーキュレーターを使って、冷たい空気を部屋全体に広げる。サーキュレーターはエアコンに向かい合うように設置する。
[注意!]
エアコンは、室温が高いときに使うと電気をたくさん使います。例えば、短時間の外出なら、エアコンをつけっぱなしにすることで電気代の節約につながる場合があります。
おうちでできる熱中症対策〇×クイズ
上の記事を読んだら、おうちでできる熱中症対策について、クイズにチャレンジしてみよう! 〇か×かを考えてみてね。答えは下にあるよ。
Q1. 2023年夏の北海道の平均気温は、統計開始以降、過去最高の気温だった。
Q2. 北海道で 2023年5~9月に熱中症で救急搬送された人のうち、住居で熱中症にかかった人は全体の約1/3だった。
Q3. 体が暑さに慣れるためには、数日から2週間程度かかる。
Q4. 部屋に入る日射しを防いだり、窓を開けて風を通して室温を下げたりしてからエアコンを使うと省エネになる。
Q5. エアコンを使うときに、冷たい空気を部屋全体に広げるためにエアコンとサーキュレーターを向かい合うように置いて使うと良い。
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【〇×クイズの答え】 Q1:〇 Q2:× Q3:〇 Q4:〇 Q5:〇
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監修:北海道経済部ゼロカーボン推進局 ゼロカーボン戦略課
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。