目次 [非表示]
今月のどうぶつ:スナガニ
学名:Ocypode stimpsoni
十脚目 スナガニ科
生息地:東アジアの砂浜海岸
腹部が広いのがメス
せまいのが稚ガニとオス
にげかくれが得意
スナガニはこうらの幅が最大3㎝ぐらいにまでなる中型のカニで、マリンピア日本海の近くの砂浜にも生息しています。夜行性なので、懐中電灯を片手に夕暮れの砂浜に行けば、えさを食べる様子やえさをめぐってカニ同士が争う様子が見られるかもしれません。
昼間の場合、スナガニが巣穴に入っていることが多いです。昼間でも活動して穴をほっているなどの姿も見られますが、体色も砂の色とよく似ているので、簡単には見つかりません。また、警戒心が強く、人の気配を感じると素早く巣穴ににげこみます。スナガニの移動速度は速く、急な方向転換もできます。
まだこうらが1cmの稚ガニ
スナガニの見つけ方
スナガニは見たことがなくても、巣穴ならあるかもしれません。波が届かない場所に、直径約1㎝以上の円形の穴があれば、スナガニの巣穴でしょう。深いものは50㎝ほどになります。巣穴をかわいた白い砂でうめて、それを目印にほっていけば、スナガニにたどり着くことができるかもしれません。
スナガニが好む環境は、人の出入りが少なく、砂が細かく、奥行きがある砂浜。近年はスナガニの生息環境がおびやかされています。スナガニの生息を確認することが、砂浜の健全度を調べることにつながるので、5月から10月の活動期にぜひ挑戦してみてください。マリンピア日本海が主催する「スナガニ野外観察会」への参加も大歓迎です!
スナガニの巣穴
マリンピアニュース
スナガニ野外観察会
素早くてつかまえにくい、忍者みたいなスナガニの生態について、いっしょに調べてみませんか? 観察会では、砂浜でスナガニを観察したり、巣穴の型をとったりします。日程は7月6日(土)。参加費は800円(入館料不要)で定員は20名。参加するのに応募が必要です。応募のしめ切りは6月25日(火)です。詳細はHPをご覧ください。
写真提供/新潟市水族館マリンピア日本海
協力・監修/新潟市水族館マリンピア日本海
〒951-8555 新潟市中央区西船見町5932-445
TEL 025-222-7500
https://www.marinepia.or.jp/
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。