【円山動物園だより】えさの色素で色付くピンク色の羽「フラミンゴ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2024.06.10

【円山動物園だより】えさの色素で色付くピンク色の羽「フラミンゴ」

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今月のどうぶつ:フラミンゴ

フラミンゴ目/フラミンゴ科

円山動物園には、ベニイロフラミンゴ (生息地:カリブ海沿岸地域)オス3羽、メス2羽、不明2羽、チリ―フラミンゴ (生息地:アンデス山脈の塩湖など)オス10羽、メス10羽がいます。

えさの色素で色付くピンク色の羽

フラミンゴはアフリカ、南ヨーロッパ、西アジア、中南米の塩湖に数千から数百万羽の群れで生息しています。今回は円山動物園で飼育中の2種類の中南米のフラミンゴを紹介します。ベニイロフラミンゴは大型のフラミンゴで、全身があざやかな紅色(こいピンク色)です。チリーフラミンゴは、全身がうすいピンク色で、足の関節と水かきはこいピンク色です。

フラミンゴは生まれたときの羽は白色ですが、大きくなるとえさにふくまれる色素によって、ピンク色の羽に変わります。水中のえさを食べやすいようにくちばしは曲がっており、くちばしのふちはラメラとよばれる細かいくし状になっていて、えさだけをこし取れるようになっています。水中では、水かきをしっかりと開いて立っています。

水かきが大きく開いた足のうら

首を曲げて水中のえさを食べているところ

栄養豊富!真っ赤なフラミンゴミルク

円山動物園では、7~9月が繁殖期です。繁殖期の特徴的な行動は次の3つです。首を左右にふる「旗ふり行動」。群れ全体が一斉に同じ方向に動く「行進」。羽を広げながら首を曲げる「敬礼」。ペアになると、いつも近くで行動します。

産卵後はオス、メス交代で卵を温め、生まれたひなは両親から「フラミンゴミルク」を口移しでもらい、大きくなります。フラミンゴミルクとは、両親の体内で作られる栄養豊富な真っ赤な液体で、オスメスともに作ることができます。ちなみに、ハトも同じく、体内で作ったミルクをひなにあたえます。繁殖期の行動をじっくり観察してみると、きっといろいろな発見がありますよ。

羽を広げているベニイロフラミンゴ

まるやまニュース

「子どもの1日飼育係」を募集!

「子どもの1日飼育係」では、獣舎内のそうじ・えさ切り等の飼育作業の他、飼育員のさまざまな仕事の紹介・体験を行うよ。応募方法などくわしくは円山動物園公式HPを確認してね。

日程:7/13(土)~15(月・祝)、8/10(土)~12(月・休) 計6回
対象:小学4~6年生

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

オオワシの寿命は何年ですか?

答え

オオワシは野生で約30年、飼育下で約50年生きるといわれています。多くの動物が過酷な野生下に比べて、飼育下の方が長生きします。人間がよく状態を観察し、ときには治療をできるからです。開園当初の1951年5月から飼育をしていたオオワシの「バーサン」は推定52年生き、51年間にわたる飼育記録は世界最長です。剥製を円山動物園の動物科学館で展示しています。


協力・監修/札幌市 円山動物園

札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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