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大阪府では、「緑」ではなく「みどり」とひらがなで表すことがあるんだけど、知っているかな。
今回は、「みどり」のことを知って、大阪の「みどり」について考えてみよう。
「みどり」は木や草花だけじゃない
みんなは、「みどり」って何? と聞かれたらどう答えるかな。木? 花? もちろん、木や草花など植物も「みどり」だけど、大阪府がひらがなで表す「みどり」※という言葉が意味するのは、それだけではないんだ。
まちや山、森などにある木や草花などの植物だけでなく、公園や田畑、庭、海、川、池などの水辺も指しているよ。そして、それらの環境で生きている生き物や、「みどり」に関わるいろいろな活動や取り組みも全部ふくめて「みどり」というんだ。
※大阪府の「みどりの大阪推進計画」における定義です。
まちも生き物も元気にしてくれる
では、「みどり」があると良いことって何なんだろう。暑い夏でも木陰はすずしかったり、木や草花が多いととても気持ちが良かったりするよね。それに空気や水もきれいにしてくれるし、災害からみんなを守ってくれることもある。「みどり」は人をふくむいろいろな生き物にとって欠かせないものなんだ。
大阪では、大切な「みどり」を増やし守っていくために、昔も今もさまざまな取り組みをしているよ。たとえば、吹田市にある万博記念公園! 1970年の日本万国博覧会が終わった後、30年間で100haの森をつくることを目標に、100万本近い木を植えたんだ。約50年経った今、目標どおり、いろいろな生き物がすむ自然あふれる場所になっているよね。
でも、大阪にはもっと実感できる「みどり」が必要だといわれているんだ。1人1本でも、みんなで木を植えれば森になるし、1株の花でもみんなで植えれば花畑になるよね。みんなで力を合わせて、大阪を「みどり」いっぱいで、みんなが元気になれるまちにできると良いね。
「みどり」の良いことって何?
すずしい
「みどり」(植物)がたくさんあると、葉が出す水蒸気のおかげで空気が冷まされ、地面や建物のかべが熱くなるのを和らげてくれるよ。
生き物のすみかになる
さまざまな生き物の家になっているよ。人も他の生き物も「みどり」のめぐみを受けながら、助け合って生きているんだ。
空気がきれいになる
「みどり」(植物)が二酸化炭素を吸って酸素を出してくれるよ(光合成)。それに、ちりやホコリも吸着してくれるんだ。
守ってくれる
地震のとき、木があると建物がたおれるのを防いでくれるから、避難する道がふさがれないんだ。火事のときは、水分をふくんだ木が、ほのおが燃え広がるのを防いでくれるよ。
にぎわう
都市部の「みどり」には、快適さを求めて人が集まってくるよ。人が集まるとまちが元気になるよね。
水がきれいになる
雨水は、みどり豊かな大地でろ過され、きれいな水になって川や海に流れていくよ。
身近にある
「みどり」を探してみよう
大阪では、「みどり」を増やし守っていくために、いろいろな取り組みをしているんだ。
みんなの住んでいる所にはどんな「みどり」があるかな?
小学校のみどり
公園のみどり
道路のみどり
神社・お寺のみどり
市街地のみどり
海辺のみどり
ごみ焼却場のみどり
「みどり」づくりをしてみよう
「みどり」を増やすにはどんな方法があるか知って、できることがあるか考えてみよう。「みどり」づくりの方法はいろいろ!
1.おうちで
庭に草木を植えたり、植木鉢で花を育てたり、つる性植物を使って“みどりのカーテン”を作ったりするのも立派な「みどり」づくり! フェンスの代わりに生垣を作っても「みどり」を増やせるね。
2.学校で
小学校の校庭や幼稚園の園庭にみんなで木を植えると、楽しみながら「みどり」を増やせるよ。
3.地域で
地域のみんなで、公園に木や花を植える方法もあるよ。いつも遊ぶ場所に「みどり」が増えると気持ちが良いよね。
大阪府が応援!
学校、公園などの「みどり」づくりのために樹木の無料配付をしているよ
大阪府では、「大阪府みどりの基金」を活用して、「みどり」づくりの活動のための樹木を無料で配っているよ。学校のみんなや住んでいる地域のみんなで楽しみながら「みどり」をいっぱいにしよう!
寝屋川市の大利公園では、地域のみんなでサクラを植えたよ
>>>令和6年度 緑化樹配付事業の申込方法などくわしくはこちら
※公開性の高い箇所で地域の方々が協同で行う緑化活動が対象です。条件や注意事項はサイトでご確認ください。
「みどりの基金」って何?
大阪のまちに「みどり」を増やし、自然環境を守るために作られた寄附のことだよ。集められた寄附はいろいろな取り組みに活用されているんだ。
監修:大阪府環境農林水産部
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。