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釧路市動物園の飼育員さんが、動物や動物園、自然について紹介します。
今月のどうぶつ:ノスリ
タカ目 タカ科
【生息地】北海道全域の森林や山間部、農耕地など
釧路市動物園ではオス1羽を飼育しています。
ワシとタカのちがい
ワシタカの仲間は、鳥の中で食物連鎖の頂点に位置付けられます。他の動物をつかまえるためのするどいつめ、先の曲がったくちばし、強いつかむ力を持つ足指といった特徴があります。さらに顔つきは精かんで、強さを表現する魅力いっぱいの生き物ですね。
ところで、ワシとタカを区別する基準は何でしょう。分かりやすい基準は大きいものがワシ、小さいものがタカという体の大小です。その意味でクジラとイルカの区別と同じです。この他に、尾の形、体の模様、飛び方のちがいを加えて分ける場合もあります。
しかし、よく調べると当てはまらない例もあり、あいまいで科学的ではありません。分類上の名称は、以前はワシタカ科でしたが、現在はタカ科にまとめられています。
勇ましくするどい顔付き
野をするように飛ぶノスリ
みなさんは、身近なワシタカ類といえば何を挙げますか。日本の伝説、童謡、ことわざなど幅広く用いられているのはトビが一番かと思います。ここではトビに次ぐノスリを紹介します。
ノスリは大きさが50~60㎝で、トビよりも一回り小型です。体の色はトビよりもやや明るく、腹側はクリームまたは白っぽい色で、濃褐色のまだら模様が混じります。田畑のような開けた土地を好み、ネズミやヘビなどを食べます。ノスリという名称は、「野をするように飛ぶ」姿から名付けられたともいわれています。農作物をあらす小動物を食べることから「農地の守り神」と呼ぶ地方もあります。
当園のノスリはオスで愛称は「呑」。3年ほど前に住宅街の道路で保護されました。保護した場所の近くには、広大な開けた土地があり、そこがえさをとる場所の1つだったのかもしれません。
先の曲がったくちばし
くしろニュース
「動物の耳クイズラリー」を実施しました!
3月3日はひなまつり。鳥類の卵レプリカを利用したひなかざりを展示館でお披露目した他、「耳の日」にちなみペンギン、シマウマ、アザラシ、アムールトラを題材にクイズラリーを実施しました。観察を通して気づく耳の特徴に、参加者の方々は納得しきりでした。
教えて! 飼育員さん
飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!
質問
エゾクロテンは何を食べているのですか?
答え
エゾクロテンは食肉目イタチ科のほ乳類で、頭から尾までは約45~55cmです。主に森林で生活し、ノネズミやトリ、カエル、昆虫の他、サクラ、ヤマブドウ、サルナシなどの果実も食べます。ある日のテン舎をのぞいたら、ヒヨコがえさ台に置かれていました。
協力・監修/釧路市動物園
釧路市動物園
釧路市阿寒町下仁々志別11番
TEL. 0154-56-2121
https://www.city.kushiro.lg.jp/zoo
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。