目次 [非表示]
今月のどうぶつ:タイワンクツワムシ
学名:Mecopoda elongata
キリギリス科
生息地:本州(伊豆半島以南)、四国、九州、南西諸島
上:緑色型のタイワンクツワムシ、下:卵
声は聞こえるけど、見つけるのは難しい
タイワンクツワムシの体長は、約50〜75㎜。非常に大きなキリギリスの仲間です。クツワムシによく似ていますが、翅が細長いのが特徴。緑色型と褐色型があり、褐色型の方が多いです。オスの翅には、鳴くためのやすり状構造があり、それをこすり合わせて鳴きます。「ギュルルルルルル」という非常に大きな声で鳴いて、メスに求愛をします。
本土では、海岸沿いに多く分布しています。野外で成虫を見ることができるのは、本土では夏から秋にかけて。南西諸島では、ほぼ1年中見ることができます。生息場所は、やぶや林縁など、草丈の高いしげったところです。夜行性のため、暗くなると大きな声で鳴きますが、しげみのおくにひそんでいるので、見つけるのは難しいです。
野外のタイワンクツワムシ
葉っぱ類が好物です
タイワンクツワムシは、雑食ですが、特に好きなのが葉っぱ類です。昆虫館では、クズやコマツナの葉のほか、ナス、ニンジン、キュウリ、固形資料(フラミンゴフード)をあたえて飼育しています。バーミキュライトを入れた容器を入れておくと、その土の中に産卵します。産卵から2カ月ほどでふ化。ふ化した幼虫は、2カ月ほどで成虫になります。
ふ化する幼虫
昆虫館での飼育の様子
かしはらしニュース
気まぐれ展示 「むし子のむしコマ」
ガラスごしに展示しているだけでは分からない、虫たちの魅力。その魅力を昆虫館の飼育スタッフが作成した四コマ漫画と、オリジナルキャラクター「むし子」を用いて紹介しています。現在は、タイワンクツワムシなどを展示中。今後は、新作漫画に合わせて変更する予定です。(8月末まで開催予定)
写真提供:橿原市昆虫館
協力・監修:橿原市昆虫館
奈良県橿原市南山町624
TEL:0744-24-7246
https://www.city.kashihara.nara.jp/kanko_bunka_sports/konchukan/index.html
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。