【野毛山動物園だより】飛ぶ鳥の中では世界最大級!「コンドル」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
横浜
動物園だより
2024.05.01

【野毛山動物園だより】飛ぶ鳥の中では世界最大級!「コンドル」

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今月のどうぶつ:コンドル

学名:Vultur gryphus
タカ目 コンドル科
生息地:南アメリカ(アンデス山脈)

~野毛山動物園のコンドル~

日光浴する2羽

水浴びするショウ

野毛山動物園では2羽のコンドルを飼育しています。メスのヘンリエッタ(33才)とオスのショウ(26才)です。擬岩の上にいることが多いですが、つばさを広げて岩の上からまい降りてくる姿には迫力があり、ときには日光浴をしたり、水浴びをしたりする様子も見られます。

飛ぶ鳥の中では世界最大級!

コンドルは、南アメリカ・アンデス山脈に生息し、つばさを広げると3m近くにもなる大型の鳥です。するどい嗅覚を使って上空から死んだ動物を探してその肉を食べます。生きている動物をつかまえるわけではないので、足の力はそれほど強くありませんが、肉を引きちぎるための非常にするどいくちばしを持っています。

また、オスには肉冠と呼ばれるとさかが発達し、メスとは顔と目の色もちがうので、簡単に見分けることができます。


肉を食べるオス

消えてほしくない優雅な姿

コンドルは国際自然保護連合(IUCN)が発表している「レッドリスト」の中で、2020年にNT(危急種)からVU(絶滅危惧種)に絶滅危機のランクが引き上げられました。

生息地が開発によって消失したり、死んだ野生動物だけでなく弱った家畜もおそって食べるため害鳥とみなされ駆除されたり、死肉を食べるため、狩猟で使われる弾薬による鉛中毒などさまざまな理由で数が減り続けているのです。

しかし、かつては神話やナスカの地上絵、民族音楽など文化や芸術にもなくてはならない存在でした。コンドルを国鳥としている国も南米にはいくつもあります。アンデスの山間を優雅に飛ぶコンドルの姿がこれからもずっと見られますように。


メスの顔は黒く、目は赤い

のげやまニュース

どんな食べ方? お食事タイム!

動物たちのお食事の様子を、飼育員のくわしい解説といっしょに楽しむことができるお食事タイムを行っています。お食事タイムの動物は日によって変わります。どんな動物のお食事が見られるでしょうか。食べ方や食べる物だってさまざまです。ぜひ、お食事タイムでいろいろなちがいを発見してください。

※当日の動物の体調や天候等の理由により中止する場合があります。


写真提供野毛山動物園

協力 ・ 監修/野毛山動物園【指定管理者 公益財団法人横浜市緑の協会】
〒220-0032 横浜市西区老松町63-10
TEL 045-231-1307
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/nogeyama/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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