【円山動物園だより】オスは黒、メスは茶色「ダチョウ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2024.04.09

【円山動物園だより】オスは黒、メスは茶色「ダチョウ」

目次 [非表示]

今月のどうぶつ:ダチョウ

ダチョウ目/ダチョウ科
【生息地】アフリカ中部・南部

円山動物園にはオス1羽と メス1羽がいます。

オスは黒、メスは茶色

ダチョウは世界で最も大きい鳥で、体重は100㎏以上あります。アフリカ中部と南部のサバンナや草原で暮らしています。飛ぶことはできませんが、太ももの筋肉がとても発達しており、足先はとても大きく頑丈で、時速50~80㎞で走れます。主に草や葉を食べ、昆虫や小動物を食べることもあります。

オスの羽は黒、メスは茶色です。オス1羽とメス数羽~数十羽の群れをつくります。メスには順位があり、優位のメスが最初に産卵します。その卵の周りに他のメスが産卵し、全ての卵を優位のメスが温めます。昼はメス、夜はオスが卵を温めるのは、オスの黒い羽は夜の暗さにとけこみ、メスの茶色の羽は昼の草原にとけこむため、天敵から卵を守れるからといわれています。

茶色い羽のメス。まつ毛が長くて目がパッチリ!

フワフワのやわらかい羽

春~秋は求愛の季節

円山動物園にはオス1羽(1才)とメス1羽(13才)がいます。メスは1年に50個ほど無精卵(温めてもひなはかえらない卵)を産みます。無精卵は中身をぬいて標本にしたり、ハイエナやニホンザルのえさにしたりします。オスは2才半~3才で成熟すると、足やくちばしがあざやかなピンク色になります。

春から秋にかけて、ダチョウの求愛の季節です。今後、2羽の求愛行動を見られるかもしれません。求愛行動は、オスが座って、広げた羽を大きく交互にふりながら首を8の字に回し、メスが頭を低くして羽を広げ小刻みに動かしながら座り込みます。ぜひ、近くで観察してみてくださいね。

大きくて頑丈な足先

まるやまニュース

「飼育(しいく=419)の日」イベントを開催!

毎年4月19日は「飼育(しいく=419)の日」。4月19日(金)~21日(日)に、動物園全体をすごろくに見立てたクイズイベントを行うよ。4月21日(日)には、飼育員がさまざまな獣舎をめぐって、作業風景や飼育員へのインタビュー動画を配信するインスタライブを開催!くわしくは円山動物園HPをチェックしてね。

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

なぜ動物園には犬や猫がいないのですか?

答え

動物園では、来園者のみなさんに野生動物を見てもらうことで、自然環境や数が減っている動物の保護について考えてもらう役割があります。イヌやネコは、野生動物ではなくペットなどとして多くの人が飼育している動物であり、自然環境の保護などにはつながらないため、円山動物園では飼育展示する対象とはしておりません。


協力・監修/札幌市 円山動物園

札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

この記事の関連ワードKEYWORD
おすすめの関連記事RECOMMEND
人気の記事RECOMMEND
1
2
3