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今月のいきもの: アオウミウシ
学名:Hypselodoris festiva
らさい目 イロウミウシ科
生息地:本州、四国、九州
日本で最も有名なウミウシです。あざやかな青色に、黄色いラインとオレンジ色の触角とエラがあり、とても美しい姿をしています。磯の潮だまりなどでもよく見られます。
磯観察のスター!アオウミウシ
潮の満ち引きにともない、陸になったり、海になったりする場所のことを「潮間帯」といいます。春から初夏にかけての大潮は、観察しやすい時間帯によく潮が引くため、磯や干潟などの潮間帯の観察にもってこいのシーズンです。磯観察をしていると、あざやかな色合いのウミウシたちは、とても目立ちます。その中でも、アオウミウシは特に有名。ウミウシといえばこの種!と言ってもいいほど、代表的なウミウシです。磯観察でも、このウミウシだけを探している人もいるほど大人気。身近な磯でも、結構出会える「会いに行けるスター」ですので、一度探してみてはいかがでしょうか?
磯でもよく目立つアオウミウシ
ウミウシは、殻をなくした巻貝
ウミウシは、巻貝の仲間ですが、体のほとんどがやわらかく、巻貝が持っているような殻は持っていません。ウミウシの祖先は、殻を持っていたのでしょうが、進化の過程で不要になり、作らなくなったと考えられています。磯観察の定番の生き物に、ウミウシによく似たアメフラシがいます。こちらも巻貝の仲間なのですが、体の中にごくうすい殻を持っており、ウミウシとは区別できます。磯観察でアメフラシを見つけたときは、背中のあたりを優しくさわってみてください。うすいフィルムのような殻の感覚が、指先に伝わってきます。さまざまな姿に進化した巻貝の仲間を、春の磯で探してみてくださいね。
アメフラシ
和歌山県立自然博物館ニュース
自然博物館体験教室「磯の生物観察会」
春になると野山に草木が芽ぶくように、海の中も海藻などがしげってにぎやかになります。5月12日(日)、那智勝浦町の地玉の浜にて、「磯の生物観察会」を行います。潮が大きく引いた磯で、魚やエビ、カニなどの生き物を観察しませんか?申しこみは4月21日(日)まで。くわしくはホームページをご覧ください。
※応募者多数の場合は抽選
写真提供・協力・監修:和歌山県立自然博物館
和歌山県立自然博物館
〒642-0001 和歌山県海南市船尾370-1
TEL 073-483-1777
https://www.shizenhaku.wakayama-c.ed.jp/
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