【京都市動物園だより】スピードを生かしたかりをする猛禽類「ハヤブサ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
京都
動物園だより
2024.04.09

【京都市動物園だより】スピードを生かしたかりをする猛禽類「ハヤブサ」

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今月のどうぶつ:ハヤブサ

学名:Falco peregrinus
ハヤブサ目 ハヤブサ科
生息地:世界の各大陸の温帯地域を中心に分布

体長はオスが38〜45㎝、メスが46〜51㎝。メスの方が大きな体をしています。(写真は手前がオスの「業平」、奥がメスの「小町」)

スピードを生かしたかりをする猛禽類

中型の猛禽類で、野生では主にスズメ、ハト、ムクドリなどの中・小型鳥類をつかまえて食べます。高所にある見張り場から空中を飛ぶ鳥などを見つけると、高速で追いかけ、羽をすぼめて急降下。そのスピードは時速200~400㎞という記録もあるほど。えものをするどい足のつめで引っかけたり、たたき落としたりして傷を負わせ、弱ったところをつかまえます。高速・急降下を可能にする体型と羽の形をしており、つばさを広げた長さは84〜120㎝にもなります。するどいつめとくちばしは、えものを仕留めるのに役立ちます。

オスとメスで体色の差は小さく、成鳥と幼鳥は差があります。幼鳥は背やつばさが茶色っぽく、胸から腹部に縦のまだら模様があり、成鳥は模様が横じまになります。

ハヤブサは以前はタカの仲間とされていましたが、DNAによる研究が進み、インコやスズメの仲間に近いと考えられるようになりました。

太くしっかりとした足とするどいつめ

生息地の自然が失われ高層ビルでの繁殖も

日本では北九州以北で繁殖する他、各地に冬鳥として飛来します。海岸、河川、農耕地などにいるのが本来の姿ですが、近年では市街地の高層ビルでの繁殖も確認されています。生息地の破壊や農薬による汚染などで生息数が減少し、国内では絶滅のおそれのある「希少野生動植物種」に指定されています。

成鳥は青みを帯びた灰色

きょうとニュース

ヤブイヌ「ノリマル」お帰りなさい

2月28日(水)にヤブイヌの「ノリマル」が神戸どうぶつ王国から帰ってきました。ノリマルは2016年9月に京都市動物園で生まれ、2019年に繁殖のために神戸どうぶつ王国に移動。2頭の子どもが生まれました。動物園では近親間での交配をさけるため、他の動物園と動物の交換や移動をして繁殖に取り組むことがあります。


写真提供/京都市動物園

協力・監修/京都市動物園
京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内
TEL.075-771-0210
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/

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