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今月のどうぶつ :「コシジロヤマドリ」
学名 : Syrmaticus soemmerringii ijimae
生息地:山地の森林
キジ目 キジ科
文化園で見られるキジの仲間
ニホンキジ(メス)
学名:Phasianus versicolor
分類:キジ目 キジ科
ウズラ
学名:Coturnix japonica
分類:キジ目 キジ科
赤い鳥?茶色い鳥?
ヤマドリは日本だけにくらすキジの仲間です。当園では、そのうち九州南部にすむコシジロヤマドリを飼育しています。オスの体は光沢のある赤銅色で、こしの羽が白く、長い尾羽を持ちます。この尾羽は繁殖期前にはさらに長くのび、あざやかな羽色とともにメスへのアピールになっています。 一方、メスは尾羽が短く、体は茶色と白色のまだら模様をしています。木々がしげる地面に巣をつくり、卵をだいているときに土や落ち葉の色と似た羽の色が天敵に見つかりにくくなっていると考えられています。
この他にも羽は、体温を保つ、雨を防ぐ、飛ぶなどの機能を持っています。ヤマドリは、その羽についた虫やよごれを「砂浴び」により落とし、羽づくろいをします。そのため、いつでも砂浴びできるようにきれいな砂を用意するのも飼育係の仕事です。
コシジロヤマドリのメス
恋の季節にかがやく赤い羽
4~6月はヤマドリたちの恋の季節です。オスの羽はつやつやとかがやき、目の周りの赤い皮膚がふくらみます。さらに、胸につばさを打ち付けて、“ドドド…”と音を出す「ほろうち」と呼ばれる行動をとって、なわばりを主張します。これからさらに美しく変身するコシジロヤマドリのオスをぜひ見に来てください。
繁殖期のオスの頭部
いのかしらニュース
見比べてみよう! いろいろなキジの仲間たち
キジの仲間の多くは、丸い体と短いクチバシ、指の間が大きく開いた足を持ち、草むらなどを歩き回りながら、草や実、虫などのえさを探すのに適した体の形をしています。卵や鶏肉など私たちの食べ物として欠かせないニワトリも、セキショクヤケイというキジの仲間を飼いならしてつくられた鳥です。
写真提供:公益財団法人東京動物園協会
井の頭自然文化園
東京都武蔵野市御殿山1丁目17-6
TEL.0422-46-1100
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ino/
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