【小諸市動物園だより】フクロウの首はなぜ回るの?「ホンドフクロウ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
長野
動物園だより
2024.03.11

【小諸市動物園だより】フクロウの首はなぜ回るの?「ホンドフクロウ」

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今月のどうぶつ:ホンドフクロウ

学名:Strix uralensis hondoensis
フクロウ目 フクロウ科
生息地:九州以北の日本各地


体の大きさは、全長50~60㎝、体重は約400g~1kgです。

フクロウの首はなぜ回るの?

ホンドフクロウはフクロウとも呼ばれ、九州より北の日本各地に生息する夜行性の動物です。昼間は高い木の枝などでねていますが、夜になると活発に動きます。巣は樹洞(木の幹などにできた洞窟状の穴)などを主に利用しますが、タカ類など他の鳥が使い終わった古い巣や寺社の軒下、廃屋を利用することもあります。

ホンドフクロウは、首がよく回ることが特徴です。目の周りにある強膜輪というリング状のうすい骨に眼球が固定されているので、人間の目のように上下左右にきょろきょろと動かすことができません。さらに眼球は顔の前面に付いているため、見える範囲もせまくなってしまいます。それを補うために、左右270度まで首を回して、広い範囲を見渡せるようにしているのです。首の骨は人間が7本なのに対して、ホンドフクロウは14本あるので、首をよく回すことができます。

くるっと後ろを振り向くことも

獲物は丸のみ!

ホンドフクロウは肉食性で、野生ではネズミやリス、ノウサギの他に、カエルや小型の鳥類なども食べます。動物園では、マウスやウズラ、鶏肉などをあたえています。力の強い足とするどいつめで獲物をつかまえ、するどいくちばしを使って引きちぎり、丸のみにして食べます。消化できない骨や毛、羽などは、ペリットと呼ばれるかたまりにして口からはき出します。威嚇するために羽を逆立たせて体を大きく見せたり、くちばしをかみ合わせて音を立てたりすることもあります。動物園には3羽のホンドフクロウがいます。ぜひ観察しに来てくださいね

するどいつめがある足

こもろニュース

えさやり体験&ふれあい体験

小諸市動物園ではポニー・ヤギ・ヤクシカ・ヒツジのえさやり体験を、土・日・祝日の13時~14時に行っています(1カップ100円で数量限定。雨天の場合中止することがあります)。モルモットのふれあい体験(土・祝日13時~14時)やパンダマウスのふれあい体験(日曜日の13時~13時半)も開催しているので、動物たちに会いに来てください。


写真提供/小諸市動物園

協力・監修/小諸市動物園
〒384-0804
長野県小諸市丁311番地
TEL 0267-22-0296
https://www.city.komoro.lg.jp/soshikikarasagasu/kaikoenjimusho/shisetsuannai/1/midori/index.html

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エコチル編集部

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