【埼玉県こども動物自然公園だより】絶滅から復活へ「ニホンコウノトリ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
埼玉
動物園だより
2024.03.04

【埼玉県こども動物自然公園だより】絶滅から復活へ「ニホンコウノトリ」

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今月のどうぶつ:ニホンコウノトリ

学名:Ciconia boyciana
コウノトリ目 コウノトリ科
生息地:中国東北部、アムール・ウスリー地方、朝鮮半島、日本

昔から人里近くに暮らし、水田などの湿地帯でえさを食べていました。

絶滅から復活へ

かつては埼玉県の湿地帯にも生息し、日本全国でその姿がよく見られていました。しかし、環境悪化や乱獲などによりその数が激減し、1971年に野生のニホンコウノトリは姿を消しました。その後、動物園や保護センターで繁殖し野生にもどす取り組みを行い、近年再び野生に復活しました。

当園のコウノトリ舎「こうのいけ」では、自然と動物が共生したかつての田園風景を再現。目の前にはベンチと屋根を備えた観察エリアがあり、5種の鳥をいっしょに観察することができます。


コウノトリとシジュウカラガン

鳥たちのユニークな恋のアプローチ

コウノトリの繁殖期は2〜7月で、こうのいけで暮らすオス1羽もこの時期は恋モードに入ります。恋モードになったオスは、のど元の赤い部分をふくらませ、カタカタとくちばしを打ち鳴らす「クラッタリング」という行動をします。毎日お世話をしている飼育係は慣れていますが、たまにお世話をする飼育係はその迫力にびっくりしてしまうことも。

3〜10月のこうのいけでは、ニホンコウノトリといっしょに暮らすタンチョウの求愛行動である華麗なダンスを見ることもできます。鳥類の恋のアプローチはどれもユニーク。カップル成立の後には卵をだく、ヒナが育つといった新たな愛の形に移行します。温かく見守ってくださいね。


タンチョウの求愛ダンス

こども動物自然公園ニュース

カピバラの長風呂対決に出場しました!

埼玉・伊豆・長崎・那須・石川の5つの動物園によるコラボ企画「カピバラの長風呂対決」が1月27日(土)に開催されました。当園からは「ヘチマ」が代表として出場し、記録は1時間23分5秒で第3位となりました! 寒い中、みなさん応援ありがとうございました。


写真提供:埼玉県こども動物自然公園

埼玉県こども動物自然公園
埼玉県東松山市岩殿554
TEL:0493-35-1234
https://www.parks.or.jp/sczoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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