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「木育」という言葉を知っているかな?
まだあまりなじみのない言葉かもしれないけれど、実は、これからの地球にとってとても大切な言葉なんだよ。そんな木育について、今回はくわしく見ていくよ!
木育って何だろう?
みんなは、日本の国土のどれくらいが森林でおおわれているか知っているかな? 日本は世界の中でも飛びぬけて森が多い国で、その面積は2500万haと、実は、日本の国土の約3分の2が森林でおおわれているんだよ。この割合は世界トップクラス。OECD(経済協力開発機構)加盟国の中では、世界第3位の森林率となっているよ。
ここで、ちょっと自分の周りを見わたしてみてね。みんなの家の中に、木で作られた物はどれくらいあるかな? さらに、日本の木の物を探してみよう。おそらくそんなにかんたんには見つからないはずだよ。
そう、日本は森林資源が豊富にあるにも関わらず、日本の木をあまり使っていない国なんだ。その方が、森林が守られて良いことなのでは? なんて思うかもしれないけれど、「木を切らないことが、森の環境を破壊する」と話す大学の先生もいるくらいなんだ。
これってどういうことなんだろう?
>>>出典:林野庁「世界森林資源評価(FRA)2020レポート概要
木を切ることで地球を守る!?
森林は日本の貴重な資源だよ。しかも、石油や石炭とちがって、1回使っても、また植えれば育っていくため、再生可能な資源といえるんだ。そのため、「植える」→「育てる」→「切る」→「使う」→「植える」…という循環を回すためにも、切った木をきちんと使って、また植えることが大切!
そうすることで森が若返り、どんどん成長していくよ。そしてそのときに、光合成を行うから、たくさんのCO₂を吸収してくれるんだ。CO₂が少なくなれば、地球温暖化の防止にも役に立つよね。
こうした〝木を使う大切さ〟を伝えるさまざまな活動のことを「木育」というんだ。例えば、木のおもちゃで遊ぶのも木育だし、木の工作をやるのも木育。そうした活動を通して、木を身近に感じ、いろいろなことを身に付けることもできるよ。
それらをまとめたのが、下にある「木育かきくけこ」だよ。ぜひ自分でもできる木育の活動を考えてみてね!
森を育て、木材を使おう
健全な森林を育てるためには、成長した木を木材として利用することが大切だよ。
その流れを見ていくよ!
1 植林
定期的に、木の苗を手作業で植えていく
2 下草がり・枝打ち
雑草をかったり、不要な枝を切り落としたりして、木をより元気に
3 間伐
森の中に光が届くように、一部の木を間引く
4 主伐
利用するために木を伐採する
5 使う
住まいや家具、おもちゃなどに木材を利用する
森が育つと、たくさんの良いことがあるよ!
森が育つと、どういった良いことがあるのかな?
森が天然の空気清浄機になる
人間のいこいの場となる
生き物たちのすみかになる
災害を防ぐ防波堤となる
『東京おもちゃ美術館』で木育を体験してみよう!
もともと小学校だった所をリニューアルして、2008年にオープンした東京おもちゃ美術館には、木のおもちゃがたくさんあり、実際に手に取って遊ぶことができるよ。木の工作もやっているよ! おもちゃ美術館は全国に12館あるから「東京おもちゃ美術館」で検索してね。
東京おもちゃ美術館
場所:東京都新宿区四谷4-20 四谷ひろば内
MAIL:[email protected]
木育キャラバンin横浜フラワー&ガーデンフェスティバル
「東京おもちゃ美術館」所蔵の国産の木のおもちゃが、横浜フラワー&ガーデンフェスティバルにやって来るよ! たくさんの木のおもちゃで遊びながら、森や樹々などの温もりを五感で感じることができる、親子で楽しめるコンテンツだよ。
協力:認定NPO法人 芸術と遊び創造協会(東京おもちゃ美術館)
横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2024
【日程】
5月3日(金)~6日(月)
10:00~17:00(最終日は16:00まで)
【場所】
パシフィコ横浜 展示ホールA・B
【入場料】
前売券¥1,500、当日券¥1,800
中学生以下無料(価格は税込)
【問い合わせ】
NTTハローダイヤル 050-5548-8686(9:00~20:00)
ガーデンベア
協力 : 横浜市
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。