【埼玉県こども動物自然公園だより】できるだけ静かに「プーズー」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
埼玉
動物園だより
2024.02.13

【埼玉県こども動物自然公園だより】できるだけ静かに「プーズー」

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今月のどうぶつ:プーズー

学名:Pudu puda
偶蹄目 シカ科
生息地:チリ、アルゼンチンの一部

南米にすむ世界最小のシカ。竹ヤブのある林などに暮らしています。

できるだけ静かに

ペンギンヒルズのプールの向かいで展示をしているプーズー。今回は、プーズーの飼育を通して野生動物を健康に飼育することの難しさを3つご紹介します。

まず1つ目は「距離感」です。プーズーはもともと人の近くで生活する家畜とはちがう野生動物です。とても繊細な動物なので、飼育作業をするときはおどろかせないようにできるだけ静かにゆっくり動いています。


マプチェ族の言葉で「小さいシカ」を意味するプーズー

気温差に注意!

2つ目は「温度管理」です。野生のプーズーは、冬は寒く夏は暑い南米で暮らしています。日本とよく似た気候ですが、季節の変わり目の激しい気温の変化には苦労します。ずっと暑い日が続いた後に急に気温が下がる日があると、人間と同じように体調をくずしやすくなるからです。天気予報と気温予報を欠かさずチェックし、いろいろと試しながら試行錯誤する毎日です。

健康は食べ物から

3つ目は「食べ物」です。動物も人間も健康に生活するために重要な食べ物。やせ過ぎず太り過ぎず、プーズーらしい体型を維持するために、季節や個体に合わせて少しずつ調整をしています。プーズーがあきずにバランス良くさまざまなえさを食べてくれるよう、常に目を光らせていろいろな種類の植物を探しています。


勢いよくコウゾを食べる様子

こども動物自然公園ニュース

2023年12月、コアラの「コハル」が来園しました!

2019年に当園で生まれた後、2021年に横浜市立金沢動物園へ引っ越したコハル。今回は生まれ故郷に帰ってきた形となりました。園間を移動したのは希少な動物であるコアラの繁殖を目指すため。金沢動物園でお母さんになったコハル、当園でもオスとの繁殖を目指します。


写真提供:埼玉県こども動物自然公園

埼玉県こども動物自然公園
埼玉県東松山市岩殿554
TEL:0493-35-1234
https://www.parks.or.jp/sczoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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