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今月のどうぶつ:アカエリマキキツネザル
学名:Varecia rubra
霊長目 キツネザル科
生息地:マダガスカルの北東部
~野毛山動物園のアカエリマキキツネザル~
生まれて12日 |
2カ月後 |
野毛山動物園では15頭のアカエリマキキツネザルを飼育しています。2023年4月にオス、メス1頭ずつの兄弟が誕生し、無事に大きく育ちました。もう大人と同じくらいの大きさですが、行動にあどけなさが残っています。ぜひ見つけてみてください。
アカエリマキキツネザルって?
アカエリマキキツネザルは、マダガスカル島の北東部、マソアラ半島にある熱帯湿潤林のみに生息しています。
果実や木の実、木の葉などを採食し、食べた果実や木の実はふんとなり、消化されなかった種子は排泄され、やがて土から芽を出します。花のみつも吸うので、鼻に付着した花粉は、花から花へと運ばれ受粉します。そのため、森をつくる動物といわれています。
日向ぼっこ昼寝中
深刻な絶滅の危機
アカエリマキキツネザルをふくむキツネザルの仲間は、マダガスカルの固有種です。
2020年に更新された国際自然保護連合(IUCN)が定めるレッドリストでは、現存するキツネザル類107種のうち、103種が絶滅の脅威にさらされ、その中でも33種が絶滅危惧種で最も深刻な「近絶滅種(CR)」に位置付けられました。アカエリマキキツネザルもそんな近絶滅種の1つです。
開発などで森林伐採を行う人間の活動は、アカエリマキキツネザルにとって脅威です。森が伐採されたり寸断されたりすると、個体数が急速に減少します。
1950年代以降、マダガスカルの森林の面積は約45%が失われているとされます。かれらが森をつくるよりもずっと速いスピードで、かれらの生息地は減少しています。
親子で食事中
のげやまニュース
※写真は昨年の様子です。
動物たちのSOS展開催
3月1日(金)からは「動物たちのSOS展~守ろう生物多様性~」を開催します。パネル展は31日(日)まで開催し、2日(土)と3日(日)は野生動物の保全などに取り組んでいるさまざまな団体と園内でイベントを行います。
動物たちがかかえている問題を知って、自分たちには何ができるのかいっしょに考えてみませんか?
写真提供/野毛山動物園
協力 ・ 監修/野毛山動物園【指定管理者 公益財団法人横浜市緑の協会】
〒220-0032 横浜市西区老松町63-10
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http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/nogeyama/
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