【円山動物園だより】水中でも陸でも身軽「カバ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2024.01.22

【円山動物園だより】水中でも陸でも身軽「カバ」

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今月のどうぶつ:カバ

鯨偶蹄目/カバ科
【生息地】アフリカの川、沼、湖等

円山動物園にはメス1頭がいます。

水中でも陸でも身軽

カバはアフリカの川や沼、湖等の水辺に群れで暮らしています。体重はオス約2~3・5t、メス約1・5~2・5t、鼻から尾までは約3mです。

夜は主食の草を探して歩き回ります。一晩で10kmも歩くこともあるそうです。日中はほとんど水の中でねて過ごします。目と耳、鼻が横一直線に並んでいて、水中から目、耳、鼻だけ出して周囲の様子を確かめることができます。実は泳げませんが、水中の岩などをけって移動したり、水中でも陸上でも約40kmの速さで走ったりと、大きな体ですが動きは身軽です。

水辺に暮らすカバ

国内最高齢のザン

円山動物園では、国内最高齢で48才のザン(メス)を飼育しています。食欲もあり元気に過ごしていますが、高齢のため歩き方や足元を注意して観察しています。足に負担がかからないように、えさの量を調節して体重を増やし過ぎないことも大切です。

カバが水辺に暮らすのには理由があります。カバの分厚い皮ふは、ライオンなどの天敵から身を守ったり、温度の変化に対応できたりと役立ちます。しかし、皮ふはとても乾燥に弱く、人の約3倍も早く水分が蒸発するといわれています。そのため、「血の汗」と呼ばれる赤い粘液を皮ふから分泌して、乾燥で皮ふがひび割れてしまうのを防ぎます。抗菌作用もあるため、感染症からも守ってくれます。北海道の冬は特に空気が乾燥しているため、円山動物園では飼育員がワセリンをぬって皮ふを乾燥しないようにしています。

目と耳、鼻が横一直線に並んでいます

奥歯でえさをすりつぶして食べます

まるやまニュース

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対象:北海道内に在住の小学生

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

たくさんの動物をしいくするときどのようなことを思っていますか?

答え

爬虫類館では55種類約200頭の動物を1人の担当者が飼育しています。1頭1頭すべての個体を、毎日時間をかけて観察・飼育するにはいくら時間があっても足りません。そのためポイント(えさの食べ方、立ち姿など)を意識して毎日観察しています。同じ空間で複数頭飼育している動物は、個体同士の相性をしっかり把握し、全ての個体にえさが行きわたるように工夫しています。


協力・監修/札幌市 円山動物園

札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/

 

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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