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長野県にある自然公園は、全国第3位の広さ。上田市や佐久市の近くにも、自然公園があることを知っている? 今回は自然公園がどんな所なのか、いっしょに学ぼう。
長野の自然公園は全国3位の広さ
自然公園は、日本を代表する自然の風景地として、国や都道府県が定めた場所。自然公園には、野生の動物や植物が多くすみ、きれいで豊かな大自然があるんだ。例えば、長野県の上信越高原国立公園内にある志賀高原には、絶滅のおそれがあるオコジョがすんでいるほど、自然豊かな所なんだよ。自然公園の自然を守り、未来に残していこうと、国や都道府県をはじめ、多くの人が関わり、取り組みを進めているんだ。
自然公園には、国立公園、国定公園、都道府県立自然公園の3つがあるよ。長野県にある自然公園は14地域(図1)。その面積は約28万haで、北海道、新潟県に次いで全国第3位の広さなんだよ。
決まりを守って自然とふれ合おう
美しい風景と豊かな自然を守るために、自然公園には決まりがあるよ。例えば、植物や虫を採ったり、木の実を拾ったりすることはできないんだ。その理由は、自然の風景を変えてしまい、生態系のバランスがくずれるおそれがあるから。他にも、長野県の上高地では、自家用車の排気ガスで道路沿いの木がかれないように、自家用車を規制して、バスなどで移動する決まりを作っているよ。下でも紹介しているから見てみよう。
自然公園では自然を守るだけではなく、自然とふれ合うことも大切にしているよ。歩道が整備されたことで登山やスキーができたり、自然公園の近くにあるビジターセンターでは、地域の自然や文化を展示から学べたりするんだ。
自然公園は、私たちがこれからも守っていきたい貴重な場所。自然公園のことを学んで、みんなで未来に残していこう。
長野県の自然公園はどこにある?
長野県には、5つの国立公園、4つの国定公園、そして5つの県立自然公園の合計14地域の自然公園があるよ。上田・佐久地域にも自然公園があるって知っている? 下で確認してみよう。
上田・佐久地域の自然公園はこちら
上信越高原国立公園
長野県、群馬県、新潟県の3県にまたがる国立公園。活火山として有名な浅間山、草津白根山はこの公園にふくまれているんだ。カヤノ平、志賀高原、菅平などの高原が広がり、夏には保養地、冬はスキー場として多くの人が訪れる場所だよ。
八ヶ岳中信高原国定公園
八ヶ岳連峰と美ヶ原などの中信高原を中心とする、長野県と山梨県にまたがる国定公園。八ヶ岳連峰にある蓼科山は、円錐形の美しい山あいから諏訪富士とも呼ばれ、日本百名山の1つに選定されているよ。
※この他にも、秩父多摩甲斐国立公園と妙義荒船佐久高原国定公園があるよ。
参考:長野県環境部自然保護課「長野県の自然公園の紹介」
自然公園で遊ぼう!
自然公園は、豊かな自然とふれ合う所でもあるよ。
ここでは自然公園の過ごし方を、紹介するね。
山や植物を楽しもう
山は、季節ごとに景色や自然がちがうから、ハイキングや登山、スキーなど季節でいろいろな楽しみ方ができるよ。
川や湖を楽しもう
川や湖では、カヤックやカヌー、シュノーケリングなど、水とふれ合う楽しみ方ができるよ。
生き物を探そう
それぞれの公園には、さまざまな生物がすんでいるよ。地域ガイドの話を聞きながらいっしょに歩けば、新しい発見もできるね。
ビジターセンターに行ってみよう
多くの自然公園の近くには、ビジターセンターがあるよ。動植物や地形など周辺の自然や文化を展示から学べる他、自然観察会やワークショップにも参加できるよ。
参考:環境省「国立公園に、行ってみよう!」
ルールを守ろう
自然を守るためには、訪れる人の心がけも必要。次のことは、特にみんなが守りたいルールだよ。
● 動物や植物をとらない
● 野生動物には、えさをあたえない
● 道から外れないように歩く
● ごみは持ち帰る
長野県自然保護レンジャーの助言に従おう
自然公園内では、長野県の美しい自然環境を守り、将来に引きつぐために、長野県自然保護レンジャーがボランティアとして活動しているよ。助言には従うようにしよう。
参考:長野県環境部自然保護課「長野県の自然公園の紹介」
監修:佐久地域振興局
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。