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今月のどうぶつ:アミメキリン
偶蹄目 キリン科
【生息地】アフリカ中部
おびひろ動物園では、オス2頭とメス1頭を飼育しています。
首だけではなく舌も長い!
キリンはその長い首で遠くを見わたし、いち早く天敵である肉食動物の存在に気づき、あらゆる高さの木の葉を食べることができます。また、オス同士がメスをめぐって、首をむちのようにしならせて頭をゆり動かし、ぶつけ合うことがあります。これを〝ネッキング”といい、おたがいの優劣を決め、より強いオスがメスと繁殖し子孫を残していきます。
舌の長さは成獣で約50 cm。とても器用に動かしてしげみにすべりこませ、枝葉をからめ取って食べます。また、枝葉を口の中に運び入れやすくするために、唾液がベトベトしています。上の前歯は無く、かたくなった歯茎(歯床板)があり、下の前歯と歯床板で葉をはさみこんで葉をちぎり取ります。奥歯で食べ物をくだいた後、4つの胃を経て栄養が吸収されます。
葉を食べるメープル
とても短い睡眠時間
草食動物の中でも睡眠時間が一番短いとされ、立ったままねむり、横になって熟睡することはありません。外敵への警戒の他、主食の枝葉をたくさん食べる必要があり、1日約18時間を食事に費やすためといわれています。群れの仲間といるときは、しげみで座って休むこともあります。熟睡するときは座って首をおしりの方にたおしてねむりますが、ほんの数分間です。最長でも15分程度といわれています。
おびひろ動物園では、オスのメープルとメスのユルリの第一子として、2022年6月にオスのユメタが誕生しました。 メープルは体長が約5m、ユルリは約4mです。赤ちゃんは生まれたときは約1・8mあり、生後1年で約3mまで成長します。ユメタはまだ子どもらしく好奇心旺盛で、ときどき走り回る姿が見られます。ユメタの成長を温かく見守ってくださいね。
ユルリの寝姿
生後7日のユメタ
おびひろニュース
「馬ふれあい舎」がオープンしました
ばんえい競馬で活躍していた「ムホウマツゴロウ」と「トラシゲ」の2頭が、おびひろ動物園に仲間入りしました。ばん馬のとても大きな体を、新しく完成した「馬ふれあい舎」で見ることができます。ぜひ冬のおびひろ動物園に来てくださいね。
教えて! 飼育員さん
飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!
質問
雪の多い日の動物の過ごし方はどうしていますか?
答え
寒さが苦手な動物は暖かい部屋にいますが、寒さに強い動物は雪が多い日も元気に外で過ごしています。アザラシはプールの氷の下をすいすい泳ぎ、バイソンは雪が背中に積もっても平気です。ホッキョクグマのアイラは雪に穴をほって遊ぶこともあります。
協力・監修:おびひろ動物園
おびひろ動物園
北海道帯広市字緑ヶ丘2
TEL 0155-24-2437
https://www.city.obihiro.hokkaido.jp/zoo
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。