【エコチル特集】みんなで取り組んで食品ロスを減らそう|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
静岡
特集
2023.12.04

【エコチル特集】みんなで取り組んで食品ロスを減らそう

目次 [非表示]

食べられる食品が、毎日、たくさん捨てられてしまっていることを知っている?「食品ロス」は食べ物をむだにすることの他に、いろいろな問題ともつながっているんだ。「食品ロス」を減らすために何ができるか、考えてみよう。

食品ロスって何だろう?

「食品ロス」とは、本来食べられるのに捨てられる食品のこと。日本では、1年間で約523万t(令和3年度・図1)もの食品ロスが発生しているよ。これは国民1人当たり1年間約42㎏で、毎日おにぎり1個分(約114g)の食品を捨てていることになるんだ。もったいないよね。

なぜ、食品ロスが起こるんだろう? 家庭の食品ロスの原因は、大きく分けて次の3つがあるよ。

  • 作り過ぎなどの「食べ残し」
  • 期限切れなどで食べずにそのまま捨ててしまう「直接廃棄」
  • 料理のときの野菜の皮のむき過ぎなど、食べられる所も捨ててしまう「過剰除去」

普段の生活の中で、何気なく捨ててしまっていることがあるかもしれないね。

いろいろな問題にもつながる食品ロス

食品ロスで問題なのは、〝もったいない〟ことの他に、貧困や環境問題ともつながっていること。世界中で食べる物に困っている人がいるのに、日本では多くの食品を捨てているんだ(図2)

また、食品は多くの水分をふくむため、焼却にはたくさんのエネルギーを必要とするよ。つまり食品を捨てると、ごみ処理施設での処理費用がかかる上、地球温暖化の原因となるCO₂が排出されるんだ。さらに、食品を作ったり、運んだりするために使ったエネルギーや水をむだにし、お店ではらった商品の代金もむだにしてしまうんだよ(図3)

今、SDGs(持続可能な開発目標)をはじめ、国内でも、食品ロスを減らす取組が進められているよ。国では、家庭から出る食品ロスを、2030年度までに、2000年度の半分に減らすことを目指しているんだ。

家庭の食品ロスは、生活の中で1人1人が気を付ければ、確実に減らすことができるよ。下も参考にしながら、今日からできることを始めてみよう。

図1
家庭からの食品ロスは約半分

食品ロスには、家庭から発生する「家庭系食品ロス」と、食品工場やお店、レストランなどから発生する「事業系食品ロス」があるよ。食品ロスを削減するには、どちらの努力も必要なんだ。これは、世界が目指す目標であるSDGsともつながっているよ。「ものをつくる人も、つかう人も、地球の環境と人々の健康を守れるよう、責任ある行動をとろう」というSDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」にあてはまるよ。


農林水産省・環境省「令和3年度推計」

図2
日本の食品ロスの量は、世界の食料援助量の1.2倍!

貧困などで苦しむ世界の人々に支援される食品の量(食料支援量・約440万t)より、日本の食品ロスの量(約523万t)の方が多く、約1.2倍にもなるよ。

図3
他にもある食品ロスが引き起こす問題

何がちがう?消費期限と賞味期限

消費期限
過ぎたら食べない方がよい期限

賞味期限
おいしく食べることができる期限
過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではない

参考:(図1)静岡県「減らそう!食品ロス」、(図2)農林水産省特集「食品ロスって何が問題なの?」、(図3)静岡県「減らそう!食品ロス」、(図4)静岡市環境局「みんなで減らそう!食品ロス」

おうちでやってみよう!
食品ロスを減らすためにできること

  • ごはんを残さず食べ切ろう。食べられる分だけお皿に盛る、注文することを意識しよう。
  • おうちの人と買い物に行ったら、使う分、食べる分だけ買うように心がけよう。
  • 賞味期限と消費期限を正しく区別しよう。
  • スーパーなどでは、すぐに食べる食品は、たなの手前から選ぶ「てまえどり」をしよう。
  • フードドライブに参加しよう。(下の「フードドライブを知ろう」を見てね)

他にもできることは、いろいろあるはず。
毎日の生活でできることを考えて、行動しよう。

フードドライブを知ろう


「フードドライブ」とは、家庭で余っている食品を、必要とする人たちに寄付する取組だよ。フードドライブに参加して、食品ロスを減らそう。


>>>回収する食品や場所などはこちらから

「食品ロス削減レシピ」を募集!


ごみ減量推進課では、食品ロスを減らして、食べ物をおいしく食べ切るために「食品ロス削減レシピ」を募集しているよ。

>>>くわしくは静岡市HPをチェックしてね


監修:静岡市ごみ減量推進課

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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