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今月のどうぶつ:ズワイガニ
学名:Chionoecetes opilio
ケセンガニ科 ズワイガニ属
生息地:日本海~南限は韓国東南端沖まで、他
水深50~600mの砂泥・泥底に生息。日中は砂にもぐり、夜間は出て底をはい回る。
こおらの卵の数がおいしさの基準
水深数百mの深海にすむ大型のカニで、こうらのはばがオスで最大約15cmまで成長します。雑食性で貝類やゴカイ類の他、生き物の死骸などもえさとしています。庄内では10月からズワイガニの底引き網漁が始まります。水揚げされたカニをよく見ると、こうらに黒いつぶのようなものがたくさん付いていることがあります。これは、カニビルという海にすむヒルが産み付けた卵です。見た目は少し気持ち悪いかもしれませんが、カニへの悪影響はありません。また、カニは脱皮をくり返して成長する生き物ですが、この卵がたくさん付いているズワイガニほど脱皮してから時間が経っていて身のしまりが良くおいしいといわれ、カニビルの卵の多さがカニの良し悪しの判断基準とされることもあります。
こうらに付着したカニビルの卵。水槽に入れる際は全て取り除きます
底引き網漁でとれる仲間たちといっしょ
当館のズワイガニは、同じく底引き網漁でとれたマダラ、オオクチイシナギ、ユメカサゴなどの魚類や、深海性のイソギンチャクといっしょに展示しています。普段はあまり動かずじっとしていることが多いですが、アジの切身などをあたえると活発に動き回り、鉗脚と呼ばれるハサミ状のあしを器用に使い、えさを食べる様子を見ることができます。
イソギンチャクの横で一休み。固いからを持つから毒も平気
かもすいニュース
軽トラックは、加茂水族館で大活躍!
生き物の搬入や移送に活躍する白いボディの軽トラック。青い荷台は、防水性に優れたFRPと呼ばれる強化プラスチック素材で、海水を入れたおけやバケツを積んでも平気です。生き物たちが酸欠にならないように空気を供給する機械も積んでいます。
写真提供:加茂水族館
鶴岡市立加茂水族館
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