【橿原市昆虫館だより】オスとメスの見分け方「クロアゲハ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
奈良
動物園だより
2023.12.11

【橿原市昆虫館だより】オスとメスの見分け方「クロアゲハ」

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今月のどうぶつ:クロアゲハ

学名:Papilio protenor
アゲハチョウ科
生息地:本州から九州中部、中国や朝鮮半島など
東アジア、サハリンなど

写真上:オス、写真下:メス。メスの前羽の色は灰色がかっていて、後ろ羽の模様が、オスよりも目立ちます。

オスとメスの見分け方

アゲハチョウの仲間のクロアゲハは、ナミアゲハやキアゲハに比べると、街中で見かける機会は少ないです。でも、近くに少し森があるような場所であれば、人家近くでも見かけることがあります。大きさは、羽を広げると9〜11㎝ほどです。羽化は、春と夏の2回。夏に羽化するものの方が、大きくなります。羽の色は、名前の通り、つや消しの黒色。メスの前羽は、わずかに灰色がかっていて、オスの方がより黒色です。後ろ羽の後部のふち近くには、表面にも裏面にも赤いまだら模様があります。表面の模様は、オスよりも、メスの方が大きく目立ちます。


写真左:オス、写真右:メス

飼育しやすいクロアゲハ

幼虫の食草は、ハッサクやウンシュウミカンなどの柑橘類や、サンショウ、カラスザンショウなどミカン科植物です。小さいころの体の色は、鳥のフンのような色をしています。でも、サナギになる前の段階では、緑色になります。緑色になった幼虫の胸には、目玉模様があり、腹部の背中側には、帯状の模様が2本あります。この模様が黒っぽい色で、しっかり途切れなくつながっているのがクロアゲハの幼虫の特徴です。クロアゲハは、何世代にもわたり繁殖させ、飼育することが可能です。そのため、昆虫館では、シロオビアゲハやジャコウアゲハに次いで多く飼育しています。温室でも比較的よく飛んでくれているので、ぜひ見に来てください。

サナギになる前の幼虫

かしはらしニュース

橿原市川西町の新沢千塚古墳群公園で、バッタの観察会を行いました

令和5年10月14日(土)に開催したバッタの観察会。つかまえたバッタは、死なないように小さなふくろに一時的に入れて、ボードにはって観察。午前中だけでしたが、飛鳥地方で生息が確認されている21種のうち13種のバッタと、それ以外の生き物12種を観察することができました。


写真提供:橿原市昆虫館

協力・監修:橿原市昆虫館
奈良県橿原市南山町624
TEL:0744-24-7246
https://www.city.kashihara.nara.jp/kanko_bunka_sports/konchukan/index.html

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