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環境省で推進している「デコ活」。今回は、取り組みたいアクションの3つ目、デコ活アクションの「カ」=感謝の心 食べ残しゼロを紹介します。毎日の食事で食べ残しを減らし、感謝の心を持って食品ロスを減らしていきましょう!
1年間で523万tもの食品が捨てられている!
10月号、11月号では、取り組みたい「デコ活」アクションとして、「デ」=電気も省エネ 断熱住宅、「コ」=こだわる楽しさ エコグッズを紹介しました。今回は、「カ」=感謝の心 食べ残しゼロについて紹介します。
みなさんは毎日の食事で食べ残しをしていませんか?現在、日本では年間約523万t(令和3年度推計値)もの食品が、まだ食べられるのに「ごみ」として捨てられています。そのうち、家庭から捨てられる量は約244万t。そんなにたくさんの食品が捨てられているなんて、とてももったいないですよね。
まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことを食品ロスといいます。食品ロスをふくむ大量のごみを処理するには多額の費用がかかり、さらに可燃ごみとして燃やすと、CO2の排出や焼却後の灰のうめ立てなど、環境への負荷も増えてしまいます。さらに、捨てられてしまう食品を作るために、水や電気、農機具を動かすための燃料など、たくさんのエネルギーが使われます。食品が捨てられてしまうならば、貴重な資源もむだになってしまうのと同じですよね。
食品ロスを減らすために私たちができること
家庭で発生する食品ロスは、大きく3つに分類されます。1つ目は、食卓にのぼった食品で、食べ切られずに捨てられた物(食べ残し)、2つ目は、賞味期限切れなどにより、手を付けられないまま捨てられた物(直接廃棄)、3つ目は、野菜の皮やくきなど、食べられる所まで切って捨てられた物(過剰除去)です。
買い物に行く前に冷蔵庫をチェックする、食材をむだなく使う、食べ切れない食品はフードドライブなどで有効に活用するなど、私たちにできることはたくさんあります。みなさんも食品ロスを減らすために何ができるか考えてみてください!
図1
日本の食品ロスの状況(令和3年度)
資料:総務省人口推計(2021年10月1日)、令和2年度食料需給表(確定値)
図2
家庭で発生する食品ロスは大きく3つ
食品ロスを減らす!チェックリスト
買い物編
- 買い物の前に冷蔵庫をチェックしている。
- バラ売りや少量パックなどを利用し、必要な分だけ買っている。
- すぐに食べる予定の食品は、手前に並んでいる物を買う「てまえどり」をしている。
料理編
- 家族の予定を確認し、作り過ぎに注意している。
- 野菜やくだものの皮のむき過ぎに注意している。
- 野菜のくきや皮を使うなど、食材を有効に活用しながら、上手に使い切っている。
食事編
- 好ききらい無く、残さず食べている。
- 食べ切れなかった物は、他の料理に作りかえたり、冷凍保存したりしている。
くらしの中のエコろがけ
デコ活アクション!まずはここから!
「デコ活」は、脱炭素の実現に向けて、私たちの行動やライフスタイルを変えていくための運動です。まず取り組みたいこととして環境省がかかげている「デ」「コ」「カ」「ツ」の4つを紹介します。
電気も省エネ断熱住宅
断熱住宅断熱リフォーム、ZEHなどを取り入れましょう。
こだわる楽しさエコグッズ
高効率給湯器、省エネ家電、LED照明を家庭に取り入れたり、次世代自動車に乗ったり。クールビズ・ウォームビズ・サステナブルファッションなど、服装から楽しんで。
感謝の心食べ残しゼロ
食べ切り、地産地消などで食品ロスをなくしましょう。
つながるオフィステレワーク
テレワークなどを導入して、通勤時間や移動のむだを 減らしましょう。
みんなで「デコ活宣言」しましょう!
デコ活宣言をして、日々デコ活に取り組みませんか?すでにたくさんの人々がデコ活宣言しています!さらに、「#デコ活」としてSNSなどでぜひ発信しましょう!
消費期限と賞味期限のちがいを知っていますか?
「消費期限」と「賞味期限」。ちがいを知って食品ロスを減らしましょう!
消費期限
意味:期限を過ぎたら食べない方が良い期限
表示:年月日
対象:弁当、サンドイッチ、総菜、ケーキなど
消費期限は傷みやすい食品に付いています。期限を過ぎたら食べないようにしましょう。
賞味期限
意味:おいしく食べることができる期限
表示:3カ月以内は年月日、3カ月を超えると年月表示も可能
対象:卵、ハム、ソーセージ、かんづめ、レトルト食品、カップめんなど
おいしく食べられる期限として、賞味期限は傷みにくい食品に付いています。
監修:環境省 脱炭素ライフスタイル推進室
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。